こんにちは、あきです。
今回のテーマはヤエン釣り用のおすすめリール(レバーブレーキ・リアドラグリール)の紹介とメリットとデメリットも徹底解説していきます。
ヤエン釣りは、アオリイカとのスリリングな駆け引きがたまらない、奥深い釣りのひとつですよね。これからヤエン釣りを始めたい方や、今使っているリールに物足りなさを感じている方の中には、「どのリールを選べばいいんだろう?」「専門用語が難しくてよく分からない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
「ヤエン専用じゃないとダメ?」「レバーブレーキって本当に必要?」といった疑問を抱えながら、リール選びで失敗したくないという気持ちは、私もよく分かります。
この記事では、そんなあなたの悩みをすべて解消するために、ヤエン釣りに最適なリールの選び方を徹底的に解説します。ヤエン釣りならではのリールの使い方から、初心者の方でも安心して選べるおすすめの人気モデルまで、詳しくご紹介します。この記事を最後まで読めば、あなたのヤエン釣りがさらに楽しくなる、最高の1台がきっと見つかりますよ。
ヤエン釣りリールのおすすめ7選!初心者も失敗しない選び方を徹底解説
ヤエン釣りは、アオリイカをアジに食いつかせてから、ゆっくりとヤエンを送り込むという独特な釣法です。そのため、リールには繊細な操作と、イカの急な引きにも対応できる性能が求められます。
しかし、いざリールを探し始めると、「レバーブレーキ式」「リアドラグ式」「番手」「ギア比」など、聞き慣れない専門用語がたくさん出てきて、何を選べば良いか分からなくなる方も多いのではないでしょうか。
まずは知っておきたい!ヤエン釣りリール選びの最重要ポイント
ヤエン釣りでリールを選ぶ際に、最も重要となるのが「ドラグ」の性能です。
ドラグとは、魚がラインを引っ張った際に、リールからラインがスムーズに出ていくようにする仕組みのこと。ヤエン釣りでは、アオリイカにアジを違和感なく抱かせるために、このドラグをフリーに近い状態にする必要があります。
そして、ヤエンを投入した後は、イカの引きに合わせてドラグを調整し、ラインブレイクを防ぎながらやり取りしなければなりません。
この一連の動作をスムーズに行えるかどうかが、釣果を大きく左右するのです。
レバーブレーキ式 vs リアドラグ式|2つのタイプを徹底比較
ヤエン釣りで使われるリールは、大きく分けて「レバーブレーキ式」と「リアドラグ式」の2種類があります。
どちらのタイプにもそれぞれメリットとデメリットがあり、アングラーの釣りスタイルや好みに合わせて選ぶことが大切です。
【レバーブレーキ式】のメリット・デメリットと向いている人
磯釣りなどで使われることが多いレバーブレーキ式は、ハンドルとは別に設けられたレバーを操作することで、ラインの放出と巻き取りを自在にコントロールできるのが最大の魅力です。
- アオリイカがアジを抱いた瞬間に、レバーを握ることで瞬時にラインの放出を止め、合わせを入れることができる。
- アジを泳がせている最中も、ラインを自由に出し入れできるため、糸フケを素早く回収できる。
- ファイト中、イカの突っ込みに合わせてレバーを緩め、ドラグを効かせながらやり取りができるため、ラインブレイクのリスクが少ない。
- レバー操作に慣れが必要で、初心者には少し難しく感じることがある。
- リアドラグ式に比べて、同スペックでも価格がやや高くなる傾向にある。

上級者のように繊細な操作を楽しみたい方に向いています。
リアドラグ式に比べて価格が高いので、予算に少し余裕がある方におすすめ。
【リアドラグ式】のメリット・デメリットと向いている人
リアドラグ式は、リールの後方にドラグノブが配置されているタイプです。ヤエン釣り専用のリールに多く採用されており、誰でも直感的に扱えるのが特徴です。
- フロントドラグノブを触ることなく、簡単にドラグ調整ができるため、初心者でも扱いやすい。
- 「アオリクラッチ」などの専用機能が搭載されており、アジを泳がせている間のラインフリー状態と、ファイト時のドラグ状態を瞬時に切り替えられる。
- レバーブレーキ式に比べて比較的安価なモデルが多く、コストパフォーマンスに優れている。
- レバーブレーキ式のように瞬時のライン放出コントロールはできない。
- ロッドを脇に挟んでアオリイカとファイトする場合、リール後方のドラグノブが身体に干渉して操作しにくいことがある。

ヤエン釣りをこれから始める初心者の方など、コスパに優れて、シンプルで分かりやすい操作性を求める方におすすめです。
ヤエン釣りリールおすすめ人気ランキング【シマノ・ダイワ】
ヤエン釣りリールを選ぶ際、多くの釣り人がまず候補に挙げるのが「シマノ」と「ダイワ」の2大ブランドです。両社ともに、ヤエン釣りに特化したモデルや、流用可能な高性能リールを多数ラインナップしています。
ここでは、シマノとダイワのヤエン釣りリールから、特におすすめの7機種を厳選してご紹介します。
それぞれの商品の特徴を、実際に見て、触った私の体験談とともにお伝えします。リール選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
【シマノ】レバーブレーキリールのおすすめ2選
【23BBXラリッサ】初めてでも扱いやすい入門機
もし、はじめてのレバーブレーキリールを探しているなら――この《23BB-X ラリッサ》は、あなたの想像をきっと超えてきます。いわゆる”入門機“とは思えないほどの堅牢性と精度を兼ね備えたこのモデル。
実際、搭載されているのは上位機種にも使われる「HAGANEギア」と「HAGANEボディ」です。金属の塊から冷間鍛造で作られたギアは、巻きの強さや滑らかさを長く維持してくれます。
冬の磯場では、いつ3キロをゆうに超える大型アオリイカや、突っ込むような強い引きのレッドモンスターが来るかわかりません。そんな予測不能なシーンでも、アルミ製の剛性ボディがしっかりと受け止めてくれる安心感があります。
私もこのモデルを初めて手にしたとき、「この価格帯でこのスペックはすごいな…」と驚きました。
「レバーブレーキは難しそう」と感じている方にこそ、ぜひ使ってほしい一台です。操作性に慣れてくると、アオリイカを違和感なく抱かせるための繊細なラインコントロールが楽しくなり、集中力が高まります。
集中して釣りに向き合う時間は、日々のストレスを忘れさせてくれるので、心身の健康にも良い影響があると感じています。
【BBXハイパーフォースC2000】軽さを追求した本格派モデル
とにかく「軽い」「小さい」、その一言に尽きます。新たに加わったXXGモデルは、ハンドル1回転でなんと95cmの巻き上げ力。このスピード感には、思わず驚かされました。全体のバランスも前作より向上しており、操作性は抜群。
特に鱗海シリーズなどの軽量ロッドとの相性は申し分なく、長時間の釣行でも手元の重さを感じにくいため、集中力を保ちやすい印象です。長時間のやり取りでも十分活躍してくれるポテンシャルを秘めています。
小径スプールに対して「飛距離が不安」という声もありますが、実際にはまったく問題なし。
私自身、現在のライン構成はほとんどPEライン(99%)で、例えば南紀で3キロクラスのアオリイカ狙いであれば、ハリス1.75号・PE0.8号の組み合わせでコンパクトなこのリールに収まります。レッドモンスター相手でも、ドラグの性能がしっかりしていれば安心。瞬間的な走りや突っ込みに対しても、的確なレバー操作と滑らかなドラグでしっかり対応できます。
また、細PEを使うスタイルでも、小径スプールのデメリットを感じたことはありません。
XXGモデルはアジを投げなおす時などの手返しの速さにも大きく貢献し、アジを頻繁に投げなおすような死にアジのヤエン釣りでも、巻取りの速さでストレスを感じることもありませんでした。
【シマノ】リアドラグリールのおすすめ2選
【アオリスタCI4】耐久性と実用性を兼ね備えた人気機種
リアドラグ(リジットサポートドラグ)式のスピニングリールと聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?繊細で、トルクフルで、そして何より”安心してアオリイカと向き合える“――そんな信頼感の塊のような存在です。そして、シマノならではの技術が惜しみなく注がれているのも、このリールの真骨頂と言えるでしょう。
リジッドサポートドラグが、ファイト中のライン放出を安定させ、急な突っ込みにも冷静に対応。HAGANEギア&HAGANEボディは、剛性と耐久性を両立し、強い負荷がかかっても歪みなく力を伝えます。
また、ワンピースベールが糸絡みを抑制し、AR-Cスプールによってライン放出がスムーズになり飛距離アップにも貢献。さらに、S A-RB(防錆ベアリング)で塩ガミなどのトラブルを抑え、長く安定した性能を維持します。
すべての機能が、ただ便利なだけではなく、”釣るための実戦性能“を突き詰めた結果であることが伝わってきますね。
【アオリスタBB】迷ったらこれ!ヤエン釣りの定番リール
アオリイカ釣りといえば、今や全国でブームとも言える人気ぶり。その中でも特に注目されているのが、繊細で奥深い「ヤエン釣り」です。仕掛けを投入し、アタリが出て、イカが乗るかどうか――あの「ドラグをフリーにして待つ時間」は、何度味わってもドキドキしますよね。
そんな緊張感のピークの中で、多くの釣り人が頼りにしているのがシマノのリアドラグリール「アオリスタBB」です。おそらく現在、ヤエン釣りをしている方の中で最も使用率が高い機種のひとつではないでしょうか?
C3000番にはギア比6:2のHG(ハイギア)モデルがラインナップされており、最大巻上げ長89cm。
イカが掛かった瞬間に一気に距離を詰めて寄せることが可能。ヤエンを滑らせるタイミングや、取り込みの勝負どころで、スピーディーな巻き上げができるのは非常に頼もしいポイントです。
「アオリスタBB」は、性能だけでなく価格帯のバランスも非常に良く、ヤエン釣りをこれから始めたい方にとっても、最初の1台として安心して選べるモデルです。
経験を重ねたベテランの方にとっても、スムーズなライン放出や信頼性の高さは十分に満足できる仕上がり。まさに「シマノのリアドラグ機の草分け的存在」と呼ぶにふさわしい一台です。
【ダイワ】ヤエン釣り専用設計のおすすめ3選
【バトルゲームLBQB】攻めの釣りを実現するハイエンドモデル
ヤエン釣法を、より攻めのスタイルで極めたい方にこそ選んでほしい一台があります。
Wハンドルによる安定した巻き取り、計算されたギア比5.3、そしてスムーズなライン放出を実現するLC-ABSスプール。これらすべては、アオリイカとの駆け引きにおいて、ひとつの動作すら妥協したくない方のためのこだわり装備です。
テスター・岡啓太郎氏が情熱を注ぎ込んだ設計には、DAIWA独自の防水機構「マグシールド」も採用。
ボディやローターの隙間を磁性オイルで密閉し、海水やホコリの侵入を強力にブロックします。さらにクイックドラグ機能により、わずかなドラグノブの操作で一気に設定を変えることが可能。
状況に応じた瞬時の対応力が、釣果に直結します。加えて、軽さと剛性を両立した高密度カーボン素材のボディは、長時間の手持ちでも疲れを感じさせません。ヤエン釣法に本気で向き合いたい方にこそふさわしい、渾身の一台です。
【アオリマチックBR】軽さと強さを両立した万能モデル
ヤエン釣法をより快適に、より繊細に楽しむために――そのすべてがこの一台に凝縮されています。
DAIWA独自の「LTコンセプト」を軸に、軽さと強さを高次元で両立。スプールやボディ、ハンドルといったパーツに至るまで軽量化を追求しながら、リールの心臓部には耐久性を誇る「タフデジギア」を搭載。滑らかな回転が長く続き、過酷な海の環境にも耐え抜きます。
メンテナンス性の高さにもつながるマグシールドによる防水構造は、ボディとローターの隙間を磁性オイルでシールし、海水や埃の侵入を強力にガード。
ヤエン釣法に欠かせないのが「アオリクラッチ」で、フロントとリアに分かれたドラグ機構を瞬時に切り替えるための装備です。これにより、アオリイカに違和感を与えずアジを抱かせるという、とても重要な役割を果たします。
さらに、スプールフリー調整ダイヤルはクリック感が絶妙で、細やかな調整を可能に。ATD(オートマチックドラグ)は、魚の引きに追従してスムーズに作動し、ファイト中の違和感が少なく、集中力を切らさずにやり取りが可能です。
【アオリトライアルBR】初心者も安心のエントリーモデル
アオリイカとの静かな駆け引きを、より確実に、より快適に楽しみたい方へ。こちらのリールは、上位機種「アオリマチックBR」のエッセンスを引き継ぎつつ、使い勝手を絞って設計されたエントリーモデルです。
最大の特長は、「マニュアルリターン式アオリクラッチ」の採用。
従来のオートリターン式では、思わぬタイミングでクラッチが戻ってしまうこともありましたが、マニュアル式なら意図しない動作を防ぎ、状況に応じたクラッチ操作が可能になります。
このアオリクラッチは、アジに違和感を与えず抱かせるために、ヤエン釣法において極めて重要な機構です。
フロントとリアに独立したドラグを備えており、瞬時に切り替えられるのも魅力。イカとの緊張感あるやり取りを、より繊細にコントロールできます。
また、「ATD(オートマチックドラグ)」により、アオリイカの引きに自然に追従し、スムーズなやり取りをサポート。加えて、「LC-ABSスプール」も搭載し、軽量化された設計とスプールリップの最適化により、ラインの放出性も抜群。
ストレスの少ない仕掛け投入が可能です。初めてのヤエン釣りにも、手に取りやすく、扱いやすい。そんな安心感のある一台です。
ヤエン釣りリールの選び方|番手・ギア比・自重
ヤエン釣りに適したリールを見つけるためには、ドラグの形式だけでなく、「番手」「ギア比」「自重」といったスペックにも注目する必要があります。これらの要素は、リールの使い勝手やアオリイカとのやり取りに大きく影響します。
ヤエン釣りに最適な「番手」は2500番〜3000番
リールの番手とは、リールに巻ける糸の量や、ボディの大きさを表す数字です。ヤエン釣りにおいては、2500番から3000番が最も一般的で、多くのアングラーに支持されています。
✅ 2500番: 扱いやすく、軽量なモデルが多いのが特徴です。主にPEライン0.6〜1号や、ナイロン・フロロカーボンライン2〜2.5号といった細めのラインを使用するのに適しています。軽快な操作性を重視する方におすすめです。
✅ 3000番: 2500番よりも一回り大きく、より多くのラインを巻くことができます。ナイロンライン3号が150メートル巻けるので、不意の大物にも対応できる安心感があります。また、力強い巻き上げが可能で、ヤエンをスムーズに滑らせるのにも役立ちます。
初心者の方は、まずは汎用性の高い2500番か3000番から選ぶと良いでしょう。
「ギア比」は巻き取り速度で使い分けよう
ギア比とは、ハンドルを1回転させたときに、スプールが何回転するかを示す数値です。このギア比によって、ラインの巻き取り速度が変わります。
⚙️ ハイギア(HG・XG): ハンドル1回転あたり98cmと巻き取り速度速いモデルです。アオリイカがアジを抱いてから一気に寄せたい時や、ヤエンを素早く回収したい時に非常に便利です。手返しが良くなるため、手早く効率的に釣りを進めたい方におすすめです。
⚙️ ノーマルギア(G): 巻き取り速度が標準的なモデルです。ハイギアに比べて巻き上げのトルクが強く、大物のアオリイカとのファイトでも安定したやり取りができます。また、巻き感が滑らかなため、アジをゆっくり泳がせたい時にも向いています。
どちらが良いというわけではなく、自身のスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
「リールの自重」は疲労度に直結する重要な要素
リールの自重(重さ)も、リール選びにおいて見逃せないポイントです。特に、長時間ロッドを手に持ち続けるヤエン釣りでは、リールの重さが疲労度に直結します。
最近では、軽量化されたモデルが多く、一日中釣りをしても疲れにくいものが増えています。軽量なリールは腕や肩への負担が少なく、体の歪みを防ぐ上でも良い選択と言えます。
ヤエン釣り専用じゃないリールは代用できる?
ヤエン釣りを始めるにあたり、「ヤエン釣り専用リールじゃないとダメなの?」という疑問を抱く方は多いはずです。結論から言うと、専用リールが最も快適ですが、普通のスピニングリールや磯釣り用のリールでも代用は可能です。
しかし、それぞれにメリット・デメリットがあり、使い方を間違えると釣果に繋がらないこともあります。
このセクションでは、ヤエン釣り専用ではないリールを代用する際の注意点について、私の経験も交えながら解説します。
普通のスピニングリールを代用する場合の注意点
一般的に販売されているフロントドラグのスピニングリールは、アオリイカを抱かせる際の「ドラグフリー」の状態と、ヤエン投入後の「ファイト」の状態を瞬時に切り替えるのが難しいという弱点があります。
アジを泳がせている間は、ドラグを緩めてラインをフリーに近い状態にする必要がありますが、アオリイカがアジを抱いた後、急な引きでラインブレイクしないようにドラグを締め直す作業が手間になります。特に、アオリイカの引きに合わせてドラグを微調整するのが難しいと感じるでしょう。
もし、普通のスピニングリールを代用する場合は、以下の点に注意してください。
- ドラグ調整をしっかり練習する: アジを泳がせるドラグの緩さと、ファイト時のドラグの強さを体で覚えましょう。
- ヤエン投入後は落ち着いて: イカがアジを抱いた直後、急いでドラグを締めるのではなく、ラインの出方を見ながら冷静に対応することが重要です。
- ドラグを緩め過ぎない:ドラグを緩め過ぎると、スプールごと飛んでいってしまう可能性があります。
🟠 このように、普通のスピニングリールを代用する場合は、メリットは全くなく、デメリットばかりなので、やり取りを楽しみたい、落ち着いて釣りに集中したい人は、専用のヤエンリールを使用することをおすすめします。
磯釣り用レバーブレーキリールをヤエンに流用するメリット・デメリット
磯釣りに使われるレバーブレーキ式スピニングリールは、ヤエン釣りに流用するアングラーも多いです。レバー操作でラインの放出を瞬時にコントロールできるため、ヤエン釣りに適している部分も多いと言えます。
音出し改造に関しては、ゼロフケテンション付きのレバーブレーキリールを選べばアオリイカがアジを引っ張っていった時に適度なテンションが掛かるので音は出ませんがヤエン釣りで使用可能です。
ヤエン釣りリールの「使い方」と「あると便利な機能」
ヤエン釣り専用のリールには、アオリイカとの駆け引きを有利に進めるための便利な機能がいくつか搭載されています。これらの機能を正しく理解し、使いこなすことが釣果を伸ばす鍵となります。
特に初心者のうちは、専門用語が難しく感じるかもしれませんが、一度覚えてしまえば釣りが格段に楽しくなりますよ。
【ゼロフケテンション】とは?なぜ必要なのか
ヤエン釣りの生命線ともいえるのが、アジを泳がせている間のラインの状態です。「ゼロフケテンション」とは、ラインのたるみ(糸フケ)を意図的に抑える機能のこと。
ラインにわずかな張力をかけることで、風や波の影響でラインが不必要に出るのを防ぎ、アジの動きをより正確に把握できるようになります。
この機能がないと、アジが軽く泳ぐだけでラインが出されたり、アオリイカが引っ張っていった時に、糸フケが出すぎたりして、リール本体に絡んでしまったりしバラシに繋がります。
せっかくのアタリを見逃してしまっては元も子もありませんよね。また、余分な糸フケはヤエンを滑らせる際の妨げにもなります。
ゼロフケテンション機能(シマノの一部の機種のみ)が搭載されているリールを選ぶことで、アジの動きやアオリイカの気配を繊細に感じ取ることができ、釣りの精度が格段に向上します。
【音出し改造】は必要?ドラグ音の役割と重要性
ヤエン釣りの魅力の一つに、ドラグから響く「ジーッ」という音があります。これはアオリイカがアジを抱き、ラインを引っ張っていることを知らせる重要なサインです。
リアドラグ式やヤエン専用リールには、このドラグ音を出す機能が最初から搭載されているモデルがほとんどです。しかし、レバーブレーキ式リールなどでは、ドラグを緩めても音が出ないことがあります。
「音出し改造」とは、このドラグ音が出ないリールに、音が出るように改造することを指します。
音出し改造は必須ではありませんが、音でアタリを知らせてくれることで、目を離している隙にアタリがあっても気づくことができます。特に、夜釣りや集中力が切れがちな長時間の釣行では、この機能が非常に役立ちます。

大松のアタリ鈴
ただし、鈴など使用して音を出すことは可能です。アタリがあったときのみ分かれば良いので、鈴などでも十分代用できます。また、リールに手を加えると、メーカー保証m受けれない他、メーカーでのオーバーホールや修理も改造リールは受けれないので注意しましょう。
【初心者向け】ヤエン釣りリールの使い方とコツ
ヤエン釣りの魅力は、アオリイカとの繊細な駆け引きにあります。アジを泳がせている間からヤエンを投入し、取り込むまでの一連の流れの中で、リールの使い方が釣果を大きく左右します。
初心者の方は、以下のポイントを意識することで、釣りがもっと楽しく、スムーズになるはずです。
アオリイカを違和感なく抱かせるためのリール操作
ヤエン釣りでは、アオリイカにアジを食わせる段階が最も重要です。イカに警戒心を与えず、しっかりとアジを抱かせることが成功の鍵となります。
- サブドラグを緩めておく: アジを泳がせている間は、リールのドラグを緩めてラインがスムーズに出るようにしておきましょう。これにより、イカがアジを抱いたときに違和感を感じにくくなります。
- 糸フケのコントロール: ゼロフケテンション機能付きのリールであれば、糸フケを自動的に抑えてくれます。そうでない場合は、ロッドを軽く上下させたり、風向きを考慮したりしながら、余分な糸フケが出ないように調整しましょう。
- アタリがあったら: アオリイカがアジを抱くと、ラインがゆっくりと出ていきます。この時、絶対に焦って巻き上げたり、強く合わせたりしないでください。イカがアジを抱いたままじっくりと食べる時間を与えることが重要です。
ヤエン投入から取り込みまでのリールテクニック
アオリイカがアジをしっかり抱き、ラインが勢いよく出ていくようになったら、いよいよヤエンを投入するタイミングです。ここからのリール操作も、慎重に行う必要があります。
- ヤエン投入時のリール操作: ヤエンをラインに乗せたら、ロッドを少し立ててラインを張り、ヤエンがスムーズにアオリイカの元へ滑っていくようにサポートします。この際、ラインの出過ぎに注意し、適度なテンションを保ちましょう。
- ファイト中のドラグ調整: ヤエンがアオリイカに到達し、フッキングしたらファイト開始です。この時、リールのサブドラグを少しずつ締めていき、アオリイカの引きに合わせて調整します。サプドラグを締めても糸が出る場合は、メインドラグで調整してください。レバーブレーキ式なら、イカの突っ込みに合わせてドラグで対応します。掛かってからレバーで対応するとバラしてしまう可能性があるので気を付けましょう。
- 取り込み: アオリイカが手前まで寄ってきたら、最後の突っ込みに備えて、落ち着いてギャフやタモ網でランディングしましょう。
ヤエン釣りに関するQ&A|よくある疑問を解消
ヤエン釣りのリール選びと並行して、ロッドやラインについても疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。ここでは、プロンプトでいただいた質問内容をもとに、ヤエン釣りに関するよくある疑問をQ&A形式で分かりやすく解説します。
ヤエンは自作と市販どちらが良い?
ヤエンは市販のものが主流ですが、自作するアングラーもいます。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分に合った方法を選ぶのが良いでしょう。
- 市販のヤエン: 釣具店などで手軽に入手でき、すぐに釣りを始められます。最近は様々なタイプがあり、ラインローラー付きのものや、フックが自動で跳ね上がる「跳ね上げ式」など、機能性が高いモデルが豊富です。
- 自作のヤエン: 材料費を抑えられるほか、自分の好みに合わせて細かな調整ができるのが最大のメリットです。重量やフックの位置などを工夫することで、自分だけのオリジナルヤエンを作ることができます。ただし、製作には手間と技術が必要です。
初心者の方は、まずは市販のヤエンから試して、ヤエン釣りに慣れてきたら自作に挑戦してみるのがおすすめです。
ヤエン釣りにおすすめのラインは何号?
ヤエン釣りに使用するラインは、大きくナイロン、フロロカーボン、PEラインの3種類に分けられます。それぞれ特徴が異なるため、自分の釣り方やフィールドに合わせて選ぶことが大切です。
- ナイロンライン: 伸びがあるため、急なアオリイカの引きにも柔軟に対応できます。初心者の方でも扱いやすく、汎用性が高いのが特徴です。2号〜3号がおすすめです。
- フロロカーボンライン: 伸びが少なく、感度が高いため、アジの動きやアオリイカの気配をよりダイレクトに感じ取ることができます。根ズレに強く、堤防や磯場での釣りにも適しています。1.25号〜2号がおすすめです。
- PEライン: 非常に細く、強度が高いのが最大のメリットです。これにより、より遠投が可能になり、飛距離を稼ぎたい場合に重宝します。ただし、伸びがないため、魚の引きがダイレクトに伝わり、やり取りには慣れが必要です。リーダーラインとの結束も必須になります。0.6号〜1号がおすすめです。
ヤエン釣りに最適なロッドの選び方は?
ヤエン釣りのロッドは、アジの動きをコントロールし、アオリイカとのやり取りをスムーズに行えるものが理想です。一般的には1号〜2号の胴調子の竿が良いとされています。
- 1号〜2号: 竿の硬さを表す「号数」は、このくらいの柔らかさがヤエン釣りに適しています。硬すぎるとアジに違和感を与えてしまう可能性がありますし、柔らかすぎるとヤエンをスムーズに滑らせるのが難しくなります。
- 胴調子: 竿を曲げたときに、竿全体が大きく弧を描く調子のことです。これにより、アオリイカがアジを抱いた時の衝撃を吸収し、違和感を与えにくくなります。また、竿全体でアオリイカの引きを受け止められるため、ラインブレイクのリスクも軽減できます。

ロッドは釣り方などで好みはこの限りではありませんが、硬すぎず、柔らかすぎない、バランスの取れたロッドを選ぶことが釣果に繋がります。
まとめ|最高のリールを見つけてヤエン釣りで釣果を伸ばそう!
この記事では、ヤエン釣りに最適なリール選びの基礎知識から、おすすめの機種、そして使い方まで、幅広く解説しました。
ヤエン釣りのリール選びで最も重要なのは、「レバーブレーキ式」か「リアドラグ式」か、ご自身の釣りスタイルに合ったタイプを選ぶことです。繊細な操作を楽しみたい方はレバーブレーキ式を、シンプルで直感的な操作を求める初心者の方はリアドラグ式を選ぶと良いでしょう。
また、シマノの「アオリスタBB」やダイワの「アオリマチックBR」など、各メーカーからヤエン釣りに特化したモデルが多数販売されています。これらのリールは、ヤエンを滑らせるためのスムーズなライン放出や、アオリイカとのやり取りを有利に進めるための機能が満載です。
この記事が、リール探しの手助けとなり、最高の相棒を見つけるきっかけになれば幸いです。自分にぴったりのリールを手にすれば、ヤエン釣りの楽しさは何倍にも膨らみます。
ぜひ、おすすめからお気に入りの一台を見つけて、アオリイカとの熱い駆け引きを楽しんでくださいね。
コメント
為になるヤエンLBの情報ありがとうございます。
当方、加齢によりアグレッシブな釣りから
次第に趣きのあるドッシリと構えた釣りの幅が増えてきております。
また、そんな頃合いの中、ヤエン釣りを
始めようと思い大変参考になりました。
この度、ご質問がありますので、ご参考にしたく思います。
①写真のBB-Xデスピナをカスタマイズしているダブルハンドル(goldのスカートも)はどちらの商品でしょうか?
非常にデザインにマッチしたセンスあるカスタマイズだと思いました。
②ヤエンにオススメのロッドを教えてもらえますか?
私的には、
・シマノ ボーダレス460M-T
・ 同 ボーダレス4.6MH
・がまかつ汐来防II M-45
(堤防小物釣りでボーダレス380M-Tを愛用していますが良さを実感しています)
から選びたいと思います。
磯釣りもだいぶやりましたので、
5m竿の必要性が無いことも体感済で、
本当にそう思います(貴殿のロッドコメントに納得しました。https://aoriyaen.com/yaen-rod/)
うっかりドンキさん
コメントありがとうございます。
>写真のBB-Xデスピナをカスタマイズしているダブルハンドル(goldのスカートも)はどちらの商品でしょうか?
型番はRC-SS-W 90㎜ XMコンプリート シマノ ゴールドです。
この型は廃盤になっており、ネットショップにあるかどうか分かりません。
残っているとすれば釣具屋さんの在庫にあるかどうかって所ですが期待薄です。
>ヤエンにオススメのロッドを教えてもらえますか?
ヤエンロッドのおすすめですね
私の場合はテーパーバランスならダイワのアオリワンが良いと思いますが、テーパーバランスは少し我慢して見た目の
格好良さも加味するならボーダレスですね
ボーダレスの460-mかmhかは好みの問題も有りますが、460mhは確かリールシートもイーブンフットCI4だったように
記憶しています(これが他と違ってカッコいいんです)
どちらにしても好みの問題もあるので自身が気に入ったものが最高のウエポンになるはずです。
いろいろ悩みながら楽しんで決めて下さいね!
初めまして!
愛媛でヤエン釣りを始めてまだ4回目の者です。
何故か磯ヒラスズキからヤエンに目覚めたのですが、今はアオリスタci4 を使用しておりますがレバーブレーキが気になりデスピナ の購入を検討しております。 そこでいくつか教えて頂きたいのですが、ギアはどれがオススメでしょうか? 音出し改造されてないのは何故でしょう?
ヤエン入門者さんコメントありがとうございます。
ご質問の件にお答え致します。
Q ギアのおすすめは?
A ハンドルの負荷(回るときの最初の負荷)が軽い方が良い場合はタイプGが良いのではないでしょうか?HG→XGとハイギアに成る程負荷は掛かりやすくなります。
私はXGですが巻き取りも速く逆転負荷も良いくらいではないかと思ってますが、小さなアオリイカではラインを引き出せない場合も有ります。
ただ春時期の大きいアジを使う場合は逆転が軽すぎるとアジがラインを引っ張り出し過ぎる場合もあり一長一短ですね。
ご自身の好みでしっくり来るものが良いと思いますよ!
Q 音だし改造しないのはなぜ?
A 改造工具を持ってないのと改造しなくても釣れるからですが自分で出来ればやってもいいかもしれませんね
わざわざお金払ってやって貰おうとは考えてません。
ま、そんなに重要視してなのが一番の要因かもw
こんばんは
いつも、参考になる記事を掲載していただき
ありがとうございます。
ヤエン釣りをはじめて、1年も経ちませんが
リールは、アオリトライアルからアオリスタCI4そしてデスピナ(音出し仕様)に落ち着きました。
近道して欲しい気持ち、よくわかります。
マイマイ君さん
こんにちわ!ヤエン始めて1年未満でデスピナとは・・・流石です!
私なんか鈴使ってるんでメチャ昭和なヤエン釣りですw
リールも最終的にはLBがいいんですが自分も散々、アオリマチックやナビ、バイオマスター使ってきたんで・・・
ヤエン釣りがもっとポピュラーになる様にブログ執筆がんばります!
先日、徳島県に遠征に行った時にヒラスズキが掛かって掛かりました。
リールが古いシマノのリャードラグ(緑色)なのでドラグのストップトルクが不足して停めれませんでした。ドラグ→2Kではアオリイカでは大丈夫ですが青物やヒラスズキでは無理ですよね。(丸スズキのらメタークラスでも取れる)
今回、シマノのデスピナのタイプCを購入しました。
来週位また徳島県に行く予定です
サンシャーさんコメントありがとうございます。
徳島に遠征行かれたとは羨ましいですね~しかもヒラまで釣るとはスゴイ!!
徳島へは大阪から?
どちらから行かれたのでしょうか?
新しいデスピナならアオリイカでも青物でも行けますよ!!