こんにちは
ブログ運営者のあきです。
跳ね上げローラーヤエンを自作する方法とコツについて解説していきます。
ヤエンを自作する際に用意する道具類や材料から針のハンダの付け方まで動画を用いながらわかりやすくお伝えできればと考えています。
最後に沖掛けの便利なローラーヤエン(支柱)の自作方法も掲載していますので自作する際の参考にして頂ければ幸いです。
跳ね上げローラーヤエンの自作方法を先に見たい方はここをクリック!頂くとページがジャンプします。

今回の記事は経験者向けってよりも、どちらかと言うと自作ヤエンでアオリイカを釣ってみたいと思ってる初心者の方や、自作するには何から道具を揃えれば良いのかイマイチ分からない未経験者向けの記事となりますw
ヤエンを自作する手順
ヤエンを自作する際には先に必要材料と道具を用意しておきましょう(ステンレス線・作成済みの支柱・オモリ・ヤエン針・バルサ板・紙やすり・うすめ液)
- step1あらかじめハンダ付けする糸掛け部をペーパー掛け&脱脂しておく
- step2ヤエンの主軸をバルサ板に押しピンで固定する
- step3ハンダ部分へフラックスを少量垂らして支柱をハンダ付け
- step4糸掛け部(支柱)が真っすぐなっているか確認
- step5フラックスを少量垂らして針をハンダ付け
- step6フラックスを少量垂らしてオモリをハンダ付け
- step7オモリを平打ちしてバランスを整えカット
- step8完成
材料や道具を用意する
ヤエンを自作する際には事前に使用するステンレス線(1.2ミリ)・あらかじめ自作した支柱(糸掛け部)・オモリ・ヤエン針・仮止めするバルサ板・押しピンを準備しておく。
ペーパー掛け&脱脂
道具と材料が用意できれば、ハンダ付けする部位のハンダの乗りを良くする為にペーパー掛けしうすめ液で脱脂しておきましょう!
ステンレス線を固定
材料や道具が準備できればステンレス線をバルサ板へ押しピンで仮止めした上に、支柱も押しピンで動かないようにしっかりと仮止めしハンダ付けの準備をする。
支柱をハンダ付け
セッティングできれば、全体のバランスや糸掛け穴が真っすぐになっているか確認後ハンダ部分へフラックスを少量塗布しハンダ付けする。
この時、仮止めした部分を動かさないように右端→左端→中央の順で最小限のハンダ量を使用しハンダゴテを滑らすように施工する。
針をハンダ付け
支柱(糸掛け部)がハンダ付けできれば、ヤエン針をバルサ板へ仮固定し針の下側へフラックスを少量塗布しハンダゴテで点付けする。
点付けした時点で針はガッチリと付いているので、仮止めを外して裏向けにして先側を点付けすればOK!
より強度が欲しい場合は全体的にハンダを流し込めばより強固に付きますが、ハンダゴテを当てすぎるとせっかく組んである針がバラバラになるので注意が必要です。
オモリのハンダ付け
最後にフラックスを少量塗布しバランスウエイト(オモリ)をハンダ付けし,余分なオモリをカットしてバランスを整えれば自作ヤエンの完成です。
沖掛けローラーヤエンの作り方はこちらで解説しています。
ヤエンの作り方まとめ

ヤエンを作る際は使う材料・道具・施工の3段階でおこないます。
施工をスムーズにおこなうには事前にハンダ付けする道具や材料の準備を施工前にしておき、施工中に慌てないで良いようにしておくことが失敗しないコツとなります。
下準備と使用する道具類さえ用意しておけばあとは設計図どうりハンダ付けすれば完成です。
ヤエンを自作するメリット
ヤエンを自作するとどのようなメリットがあるのでしょうか?
私なりに思いついたのが以下の5点です。
- 自分の道具でアオリイカが釣れる喜び
- 市販品にない形状や重さで自作できる
- 知り合いに自慢できる
- 市販品よりもお金が掛からない
- ヤエン釣りに理解が深まる
自分の道具でアオリイカが釣れる
どんなヤエン釣り師も人が作った道具や仕掛けで満足する人は少ないのではないでしょうか?
自分が自作した道具で釣り上げたアオリイカにはひときわ充実感が増す事でしょう。
市販品にない形状や重さで自作できる
市販ヤエンを使って釣りをしていると、「もっとあーしたい」「こーしたい」って考える事ってありますよね?
そんな問題点を探して改善したヤエンを自作するのも釣りの楽しみです。
知り合いに自慢できる
自作ヤエンで釣り上げたアオリイカを友達が見たらびっくりする事間違いなしです。
友達がやっていない領域に先に入る事は自作した人だけが味わえる優越感です。
お金が掛からない
市販ヤエンには材料代から人件費、広告宣伝費などの経費が掛かっていますが、自作すると労力はタダなので材料費と微々たる電気代のみで作れるのでコスパ最強です。
ヤエン釣りに理解が深まる
自分なりのヤエンを作ると、ヤエンの進行速度やバランスなどさまざまな水中像が頭をよぎりヤエン釣り自体に理解が深まるのは勿論ですが、ヤエンという道具に理解が深まって釣趣を向上させてくれます。

では最初にヤエン自作する際に使う道具類から解説します。
ヤエンの自作に使う道具は大きく分けて3種類
ヤエンを自作する時には必要道具や材料など予定している道具をあらかじめ揃えておくようにしましょう!
また、初めて自作する際は跳ね上げ式ヤエンなど、複雑な形状のヤエンは避け、オーソドックスなノーマルヤエンから自作するか、市販品をマネるかするようにすると良いのではないでしょうか?
ここでは自作する際に最初に揃えておきたい道具をご紹介しますね!
- ステンレス線をハンダ付けする際に必要な道具
- ステンレス線の曲げ加工に必要な道具
- 単品針を組み合わせる道具
それぞれ分野で用意して欲しい道具を説明しますが、3番目の単品針を購入して組み上げてヤエン針を作るのではなくて、組み上がった針を自作のヤエンに使用する場合は3番目の小物道具は必要ありませんw
ヤエンを自作する際は先ずはこれらの道具類を購入する事から始めましょう!
自作途中で足らない物が出ない様に最初に揃えておく事が肝ですねw
初期投資は少し掛かりますが、ヤエン針のみ交換する時にも使えますし、ヤエンの自作以外にも何かと使える事も出てきますので揃えといてねw

最初はステンレス線をハンダ付けする際に必要になる道具類を解説します。

それでは1番目のステンレス線をハンダ付けする際に必要な道具から説明します。
ハンダゴテ

ヤエンを自作する際、これがないと始まりませんw
ステンレス線同士をハンダ付けする際の必需品ですねw
でもハンダゴテにも種類が有ります。
作業効率にも影響すると思いますので、ニクロムヒーターハンダゴテとセラミックヒーターハンダゴテ
それぞれのメリット デメリットを紹介しますね
一応、最近ではスイッチONしてからの立ち上がりが早いセラミックハンダごてが主流のようです。
ヤエンを自作する際はあまり高ワットなモノは必要ありません。
目安としては20~30ワットもあれば良いのではないでしょうか?
【セラミックヒーターハンダゴテ】
私が使用しているハンダゴテもセラミックタイプでブースト機能が付いていて、スイッチONから20秒で立ち上がります。
ブースト機能は温度上昇を早める時だけ使って、通常時は20ワットで十分ハンダ付け出来ます。
コテ先が銅に比べて尖っていて、熱による耐久性も非常に高く作ってあり、コテ先も尖っていてハンダ付けしやすいのは断然、セラミックヒーターハンダごてではないでしょうか?
セラミックヒーターハンダゴテの中には温度調節ダイアルの付いたモデルも有ります。
【デメリット】
電源をONすれば温度上昇が早いがニクロムヒーターハンダごてに比べて値段が高かめです。

ハンダゴテとセラミックヒーターハンダゴテ専用台
白光(HAKKO) セラミックヒーターはんだこて専用こて台 クリーニングスポンジ付き FH300-81
【ニクロムヒーターハンダゴテ】
ニクロムヒーターハンダゴテに関してはセラミックヒーターのハンダゴテに比べてコテ先が丸く価格が安価なのが特徴です。
電源ONからハンダ付けするまでに温度上昇が遅く、時間が掛かるのが難点だが値段は比較的安めで100均でも入手可能。
【デメリット】
温度上昇が遅いのでここは使いやすいセラミックヒーターのハンダごてを選ぶ様にした方が個人的にはおすすめかもですw
持ち手の根本あたりに複数の穴が開いてるのがニクロムヒーターハンダごての特徴です。

出典:Amazon ニクロムヒーターハンダゴテ
白光(HAKKO) 電子基板用はんだ付けセット 30W FX510-01
太洋電機産業(goot) はんだこて台 ニクロムはんだごて専用
- セラミックヒーターハンダゴテがおすすめ
- ワット数は20~30ワットまでで十分
- コスパで選ぶならニクロムハンダゴテ、使いやすさで選ぶならセラミックハンダゴテ
ハンダ
ハンダにも2種類有ります。
ヤニ有りとヤニ無し
ヤニ入りは主に電子機器などの接点部品の取り付け用でヤニ無しは一般の金属工作用に使うようです。
ヤニ無しハンダを使用する場合は別にフラックスも用意します。
自作する際に使用するハンダにはステンレス用のヤ二無しハンダを選んで別途フラックスを使うようにしましょう。
フラックス
フラックスって聞きなれないと思いますが、ヤエンを自作(ステンレス線の結合)する際に必ず必要な物となります。具体的にはステンレス線どうしをハンダ付けする際にハンダの乗りを良くする為に使います。
フラックスを使わずそのままの状態でハンダ付けしようとすると、ステンレス線がハンダを弾いてしまい玉状にコロコロなって上手く付きません。
なので自作するなら必ずフラックスも購入しておきましょう!
ヤエン固定板
ハンダ付けする際には手に持ってする訳にも行きませんw
ステンレス線をハンダ付けする際には両手が使えるよう固定するのに役立つのがバルサ材w
バルサ材の上で押しピンなどでステンレス線を固定すると、余分なフラックスが垂れても染み込んでくれ、やりやすくなるので重宝します。

出典:Amazon
他にはツールクリッパーってゆうクリップが付いてる器具も有りますのでヤエンを自作する箇所別に使いやすい方を選ばれれば良いのではないでしょうか?
ここで重要なのは、しっかりと固定できるって事が一番重要で、ハンダ付けの際に動いてしまいますとヤエンの支柱穴がズレたりして、最初から外して付け直さないといけなくなります(たぶん、イラつくかとw)
ステンレス線のハンダ付け方法
片手でスマホ撮影しているので少し不器用なハンダ付けになっていますがイメージとして見て頂ければOKです。
あまり難しい事考えずに自作ヤエンのハンダ付けは考え過ぎないで慣れる事が優先です。
ハンダ付けする注意点
ハンダ付けのコツはフラックスをしっかりと塗布して少量のハンダで付けていく事ですね。
どうしても最初は外れるのが怖くてモリモリにハンダを盛ってしまって必要以上に重たいヤエンができて、おせいじにも綺麗とは言い難いヤエンが出来てしまいます。
なので、ハンダを盛り過ぎないくらいで丁度ですね
すこし少ないと思う位の量からスタートしてみて下さい。
ステンレス線の加工に必要な道具
- ワンタッチ工具(ヤエン自作もこれさえあれば簡単)
- ラジオペンチ
- ニッパー
- ループプライヤー
- サンドペーパー
- うすめ液
ワンタッチ工具
こちらの工具はヤエンの糸掛けリング(支柱)を簡単に作れる便利な工具です。
これが有ればループプライヤーの出番は殆ど無いかもしれませんね
力加減によってループの形が変わったりする事は一切ありませんので、これからヤエン自作を予定しているヤエンマニアは是非とも揃えておく事をおすすめします。
特に製作工程が多くて複雑な跳ね上げヤエンを作る場合は揃えておいた方が良いのではないかと思います。
YouTubeでも紹介されていますので動画を参考に使いこなしてみては如何でしょうか?
ラジオペンチ

出典:Amazon
ラジオペンチやニッパーなどの工具類はぶっちゃけ100均でも揃いますし何でも良いとは思いますが、より力が入りやすくて加工がしやすいのは、持つ所と支点が離れた工具かもです。
なので力が入りやすくて耐久性に富んだ工具を選ぶなら100均以外のショップなどで販売されてる物が良いと思いますね。
AmzBarley ラジオペンチ 先細 ラジペンチ 150mm バネ付き 刃部硬度HRC58±2 錆止め加工
ラジオペンチで支柱を作ると支柱穴の内側にキズが入ります(ラジオペンチの内側がギザギザになってる)ローラーヤエンの場合は接点がローラーなので問題ないですが、ローラー無しのノーマル支柱の場合はループプライヤーを使うようにして下さいね。
ニッパー

出典:Amazon
ニッパーもラジオペンチと同様ですかね
良いニッパーは軽い力で楽にステンレス線を切断出来ます。
余り安いのを購入するとスグに切れなくなるので、ソコソコ良品を購入するようにして下さいね!
エンジニア マイクロニッパー ESD 静電気対策 120㎜ NS-04
ループ プライヤー

出典:Amazon
ループプライヤーはヤエンの支柱を作る時に使用しますので支柱が出来上がっている物を購入しハンダ付けする場合は必要は有りませんね
自作する場合に支柱から作っていると難易度がかなり上がると思いますので、先ずは出来上がった支柱を購入しステンレス線を曲げたり
ハンダ付けしたりする事に慣れてから支柱作りにチャレンジした方が良いと思います。
たぶん最初はハンダ付けすら満足に出来ず、ゴテ盛りハンダになってしまいますから・・・
自作のポイントは、一にも二にもハンダ付けが綺麗にできるかどうかなので、先ずはソコに集中して自作に取り組んでみても良いかもですw
DAITOU(ダイトウブク) ワイヤーループプライヤー No.1932
この機会にループプライヤーも揃えておきましょう!
ステンレス線の下処理道具
サンドペーパー・うすめ液
・うすめ液(除光液も可)
サンドペーパー でハンダ付けする箇所を軽く擦る感じでキズを付けて下さい。
軸線を擦る際に使うペーパー番手は100番でも200番でもそんなにシビアに考えなくて大丈夫です
この下処理をしっかり(適当にw)しておく事により、ハンダ付けした部分が外れたりする事もありません。
なので、銅線で巻く事も必要ありません。
ちゃんと事前処理してあれば3キロでも4キロでも大丈夫ですw(現に釣ってますからね)
軽くサンドペーパーで研けたら、うすめ液などでステンレス線に付いてる余分な油分や金属カスを落としてハンダの乗りを良くしておきましょう!
サンドペーパーは紙やすりでも耐水ペーパーでもどちらでも構いませんが用意はしておいてください。
【材料】ステンレス線

出典:Amazon
ステンレス線の線径
ステンレス線はヤエンを自作する時に悩みどころですよね?
ヤエンパーツとしては非常に重要なモノになります。
私も昔からヤエンの自作には色々なステンレス線径を使いましたw
とはいっても、0.8~1.4ミリまでの間でですけど、20年以上、ヤエン釣りしてきて思うのは1ミリか1.2ミリまでで十分機能するって感じかな
0.8ミリでも使えますが3キロ近いのをランディングして地面に置く際に曲がりやすい
1.4ミリは全体的に重量も分散して良いのですが、少し太軸なんで加工がやりにく過ぎるw
支柱のループ作るのもメチャクチャ握力いるし大変w
1.4ミリのステンレス線でヤエンを自作し、上手く出来ても見合うだけのメリットは感じなかったのが正直なとこw

それよりも一番は、第一支柱から最初の針までの距離をどうするかが一番大事だと思う
これが決まらないとヤエンの全長が決まりませんからね
その後、支柱の高さや距離になってくる。
話がそれたけれど、ヤエン自作するステンレス線は1ミリか1.2ミリがおすすめです!
因みに私はステンレス線1ミリで全長40センチのヤエンで300グラム~4キロまで釣ってますので安心して下さいね!
あとは扱い方次第ですので放り投げたりしないようにして下さい。
ヤエン針の自作方法
用意する道具
跳ね上げヤエンでもストレートヤエン(ノーマルヤエン)でも針は同じモノを使いますが、材料を加工していちから作るのはおすすめしません。
針一つとっても先人の方が組み上がった針を作ってくれていますので、そちらを使用するようにした方がヤエンも綺麗に仕上がると思うので、最初は組み上がった針を購入してみてはいかがでしょうか?
その上で慣れればバラ針材料を購入してヤエンを自作するのも悪くはありませんよ
現に私もそうしていたんでハンダ付けに集中し慣れるのも早かったと思いますw
もしバラ針を買ってヤエン針を自作したい場合は素材のバラ針以外に爪楊枝と浮きゴムがあれば組めると思います。
ヤエン針の組み方も一応画像と動画で載せておきますので参考にしてみて
針の組み方手順

先ずは爪楊枝を準備してゴム管を差します

①つまようじとゴム管

②つまようじにゴム管を通す
爪楊枝にゴム管がさせたらゴム管と爪楊枝の隙間にバラ針を差していきます。
形状は自分の好きな形でOK
組んであるヤエン針を使うのではないので、自分の考えたヤエン針が自作できるのが醍醐味ですかねw
並べる際は綺麗に並べて仮止めすれば、後でステンレス線に乗せた時も上手く乗せれます。
爪楊枝で無くても直径1ミリ位でハンダ付けされない棒であればなんでもOK

③ゴム管にバラ針をセット

④針の根本を揃えてね

⑤両サイドの針を適度に広げる
これで形を整えてフラックスを一滴か半滴垂らしてハンダづけすればOK
この時は仮止め位(点付け)で良いので最小限のハンダ量にしましょう!

⑥最小限のハンダ量で!ハンダのカスでも良いくらいですw
ヤエン針ハンダ付け動画
ヤエンの針をハンダづけしてる動画です。
撮影上、ハンダの量もフラックスも多めに塗布しています。
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完成ですw
これでアオリイカの表皮1枚も捉えられるハリができました!

⑦ヤエン針が完璧!
ヤエン針まとめ
先にも書いている様に、これから自作を始めるって人には組み上がった針の方が良いかもですがバラ針を組むのもゴム管と爪楊枝があればそれほど難易度は高くないかもですw
しかし最初の方はバラ針でなく、組み上がってるヤエンの針を軸線につけるだけの方が針の角度なども考えなくて良いので作業効率も上がりますし簡単なのでおすすめです(私もそうしてました)
中には針そのものから作りたいって方もおいでかもしれませんが、針そのものから作るとなれば、違った道具やノウハウ、時間が必要となります(市販品に勝るものはない)
ヤエンの針は考えつくされた良いモノが市販でありますので、そちらを使う事をおすすめします。
ヤエン支柱の自作(糸掛け部)
支柱に関しては、自作するのはまぁまぁ難しいかもしれませんね
もし自作する場合は第一支柱の穴を小さめにするようにするのがコツです!
私の場合は4ミリ~5ミリ位ですが、穴があまりにも大きいと針が抜ける可能性が高まるのとヤエンストッパーに引っ掛かり難くなります。
市販品では第一支柱の糸掛け穴がやたらと大きいヤエンが販売されているのを見掛けますが、自作時は出来るだけ小さくした方が良いモノが出来ると思います。
支柱の長さ
ウエイトも付けたところで第一支柱の取り付けに掛かります。
販売されてる支柱か上記のあきローラー支柱を作って自分の考えた位置へ支柱をハンダ付けして下さい。

軸線にハンダ付けする際の幅は支柱の高さ×1.5倍~1.6倍位が理想で3キロオーバーを掛けた時でも強度的にも問題ないでしょう!
アオリイカの引きは大きく分けて重さで引きの強さも変わります
2キロ~2.5キロ
2.5キロ~3キロ
3キロ~3.5キロ
3.5~4キロ
4キロ~4.5キロ
この先は釣った事ないので分かりませんw

太字あたりがターゲットの場合はハンダ付け幅は支柱の高さの1.5,6倍の長さは取っておいた方が無難かもです。
釣ったことがある人は分かると思いますが、ファーストランはなかなかの凄まじさがありますよ!
第一支柱は先ず曲がると思います。
それ位のトルクが第一支柱に掛かるんですね。
では、支柱をハンダ付けしていきますが、ここでする事が有ります。
なんでしょうか?
ステンレス線の下処理
ハンダの乗りと接合を強固にするために接合箇所(軸棒と支柱)をペーパーで擦って下さい。
軽く擦ったら、うすめ液なりマニキュア取る除光液でもいいのでウエスに染み込ませて拭き取ります(サッとで大丈夫)

フラックスが気化した煙は吸い込まない様に換気に注意して下さい

ステンレス軸線をサンドペーパーで擦る

サンドペーパーで擦り終えたらうすめ液で脱脂
拭き取れれば、いよいよヤエン支柱や針類のハンダ付けに移ります。
何度も言って申し訳ないですが、この時の注意点はハンダを盛り過ぎない事です
必要最小限のハンダ量でガッチリと付きますw
これも何回も言ってますが、私の持論では仮止めの銅線は不要です。
あればあるで良いけれど、工程と予算が増えるだけw
釣り具メーカーに寄付するつもりなら使ってあげても良いと思いますが、そうでなければ使わなくてもOK!
銅線はハンダ付け前に巻いてステンレス線の表面に凹凸を作り接合力を上げる為です。
あと、ハンダは盛り過ぎると重さが増したり、バランスが崩れるので注意して下さいね
自作工程でのハンダ付けは、習うより慣れろですw
頭で考えるのは少し置いておいて、先ずは頑張ってやってみましょう!
図面できてる?ヤエン自作と理論はまったくの別モノ
初めての自作はウキウキ、ワクワクしますよね~
私もそうでしたw
頭の中で釣り場をイメージしてヤエンを投入している自分を客観的に想像してるw
でも、いきなりヤエンの設計から図面おこしは難しいし無理だと思うので、先ずは市販パーツを購入して市販品をマネて自作してみる事から始めてみてはいかがでしょうか?
パーツ設計と自作の両方をするのってかなり難しいと思うんですよ・・・
ヤエンを設計するとなれば、それなりにノウハウも必要ですしね

設計~図面
なので最初は図面や支柱などのパーツ加工は後回しにして、作る方に専念した方が確実に良いヤエンが出来そうで楽しめるのではないでしょうか?
いやいや、最初からオリジナルヤエンの設計から図面おこしまでしたい!!ってなら、それはそれで良いのかもですけど、ヤエンって慣れれば作るのは簡単に作れると思うんですが、いざ理屈となればそう単純でもない。
構造はシンプルですけど理屈はこれがどうしてなかなかムズイ・・・
なので自作ヤエン作るなら図面は後回しにして、市販品のコピーから作るか市販品に問題があるなら自分なりに一部変更したヤエンを自作するのをおすすめします。
跳ね上げローラーヤエンの自作方法を解説(沖掛けOK!)
では、ローラーヤエン支柱作りに行ってみましょうかねw
今時、珍しくも無いかもですが・・・
ローラーの調達は各々が考える所もあるでしょうからココでは割愛しますが、空中でいかに早くても水中に入ると進行速度は変化する事だけは頭に入れておいて下さいね。
空中で少しばかり早くても水中ではその限りではありません。
では先に進めていきます。
先ずはローラーを取り付ける分の軸の長さを測って曲げていきます。
大体、ローラーが5ミリ幅ほどなので軸棒の長さは1センチ位で良いいんですが、便宜上今回は1.5センチにしています。
ローラーヤエンの作り方
1.5センチの印を付けたとこからペンチで一気に90度曲げます。
グイッと・・・
曲げる時のコツは一気に曲げる事ですね
分けて曲げる場合は挟んだとこを変えないように注意して下さいね
同じところを挟んで曲げないとガタガタのヤエンになっちゃいますから・・w
上手く曲がりましたねw
ここで曲げすぎたり、曲げが足りない状態なら修正して下さいね!
後でここにローラーを通しますのでローラーが当たる内側部分のステンレスはなるべくキズを付けない方がローラーがスムーズに回りますよ。
90度に曲げれたら、今度は3ミリ~5ミリほどオフセット(黄色部分)させて前側に90度曲げます。
よ~く画像みて曲げて下さいねw
失敗したら跳ね上げヤエンのパーツとして使えなくなりますからね。
この状態になれば次は定規に置いてローラーの軸棒から1センチ~1.5センチの所に印を打って下さい。
印のところからグイッっと折り返して曲げます。
下の画像のようになればOKですw
ここまでで、ローラー支柱自作の約30%は終わりましたw w
ここからまた折り返して曲げて下さい。
この時にループプライヤーがあると便利かもですw
ループプライヤーは自作する時に有ると便利ですが他でも代用は出来ます。
例えば、ドライバーの軸を使って曲げるとか・・・
いろいろ考えるのも自作する時の楽しみですね
ローラー軸棒下スグの所から90度折り曲げます。
後ろから見た支柱w
下り曲がれば、また直ぐに90度曲げますと下画像の状態になります。
この状態になれば殆ど出来たも同然ですw
注意事項としてはステンレス線同士が有る程度ぴっちり付いてるか確認してね!
ここからラインを掛けますので緩すぎると何かの拍子に外れやすくなります。
違う角度から・・・
一番後ろの支柱なので自分が考えてる高さに曲げて下さいw
私の場合は試行錯誤いろいろして4センチにしています。
3センチ、3.3センチ 3.5センチ 3.7センチ 4センチとテストしましたが4センチがベスト!!だったw
ただこれはヤエンの設計やコンセプトによって変わりますので自分のヤエンのベストを見つけて下さい。
画像では4センチの所にマーキングしています。
曲げる時は有る程度、一気に曲げて、ペンチをはさみ直さない方が良いと思います。
グイッっと・・w
ここでローラーを通しますが、このままではローラーが落ちちゃいますので先を曲げますw
先端を曲げて余分なところはカット!!
出来上がりましたw
シンプルで何も付かないのが一番良いと思います。
ローラーの先にビーズを付けてもOKです。
これで2キロ~4キロまで問題なしw
沖掛けできる跳ね上げヤエン完成まであと一歩。
この状態で後は第一支柱と針を付けるだけですが忘れてはいけない事が一つ・・・
ウエイトを通しておきましょう!
ウエイトの重さはヤエンとの兼ね合いで決めればOKです。
私の場合は三段針にしてるのでスタンダードタイプで1.5号
プロフェショナルタイプで2号としています。
中通しオモリはそのままでは動いちゃいますので材料にソフトビーズの1号と2号で固定w
私の場合はスタンダードタイプのヤエンの場合には1.5号オモリを使うと一番後ろで止めることにより丁度平行姿勢になるのでソフトビーズで固定しなくても良いんですが、ここだけは見栄えを考え、あえて使ってます。

なので支点だけ持って前上がりだから掛かりやすいなんて事もないよ
ましてや、三支点になるともっと微妙で絶妙なセッティングが必要になります。
ヤエンを見てると、ステンレス線に針ついてて、支柱が適当に付いてる様に見えますが、これはこれでなかなか奥が深いです。
分かってやるのと、分からないでやってるのとの違いはデカいです。
針の取付け

台から外して再度、フラックスを一滴垂らしてハンダ付けして下さい。
この時の注意点としては2回目にハンダ付けする箇所は1回目にハンダ付けした根本部分から一番離れてる所からハンダ付けする様にして下さいね
あと、長時間、熱を加えてると、せっかく組み上げたヤエンの針がバラバラになるので注意ですw
チョン、チョン、チョン、って感じw
万が一、ヤエンの針がバラバラになった場合は余分なハンダをハンダゴテで取り除いて爪楊枝とゴム管で一から組み上げて下さい。
全部、ヤエンの針が付けば跳ね上げヤエンの完成ですw
おつかれさまでした!
ヤエンを自作する際のよくある質問
こちらではヤエンを自作する際に良く質問された事をまとめてQ&A方式で回答しています。
同じように悩まれてる方がいらっしゃるなら是非チェックしてみて下さいね!
回答は私の個人的見解です。
Q:ヤエンの材料に補強銅線は必要ですか?
Q:ステンレス軸線は0.8ミリが良い?
Q:前上がりヤエンの方が掛かりやすい?
Q:ローラー付きで軽い方が進行が早い?
Q:跳ね上げローラーヤエンではヤエンストッパーはいらない?
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はヤエンを自作するコツ!ローラーヤエン支柱の作り方と材料をご紹介しました。
ヤエン釣りを始めるとどうしてもブチ当たる壁がヤエンの自作です。
自分が作ったヤエンで釣り上げてみたくなるのが職人気質の日本人ならではなのかもしれませんねw
各パーツの加工と加工に使う道具類を最初に揃えれば、後ははんだ付けするだけでヤエンが作れます。
パーツを揃える初期費用は発生しますが、代わりと言っては何ですが、作る楽しさや、自作ヤエンで釣り上げる爽快感が手に入りますw
是非、今年こそ自分が自作したヤエンでデカイカとのバトルを楽しんで下さいね!
きっと、釣果以外の釣りの楽しさに触れるはず・・・
そんな貴重な経験があなたのヤエン釣りの世界観になると確信しています。
コメント
お久しぶりです。
前回は色々とアドバイスをいただき、ありがとうございました。
あれから色々と自作ヤエンを作ってみました。
ど素人ですので、処女作はあきさんの自作ヤエンの作り方を参考にさせていただいたのですがm(_ _)m
何も考えずに作ってみると、どうやらヤエンストッパーが機能しない事がわかりました。
第一支柱の構造を考える必要があるそうで、、、、
自作ヤエンは奥が深いです、、、。
ショウさんコメントありがとうございます。
あれから自作ヤエンに挑戦されたんですね…
ヤエンは奥が深いですよね
いろいろ考えて作って失敗しても全てがショウさんのプラスになりますよ!
偉そうに言うつもりもないんですけれど、失敗ではないのでたくさん経験を積んで下さいね!!
自分から聞いておいてですが、あきさんのヤエン製作にかけた費用や時間、情熱をこのような形で教えて頂けて嬉しい反面、大変申し訳ないような気が、、、m(_ _)m
色々と教えて頂き、誠にありがとうございます。
あきさんの助言をもとに自作ヤエンに挑戦したいと思います。
返信ありがとうございます。
ptftテフロンチューブ、、、、
はじめて聞きました、、、。
ホームセンターなどで売っているのでしょうか?
先程、ボールペンのインクが入っているパイプを試しにペンチで切ってみたのですが、どうしても切断面が潰れてしまいます。
よく考えれば当たり前なのかもしれませんがパイプ状の物なら全てこのようになってしまう気が、、、。
何か特別な道具、切り方をしておられるのでしょうか?
質問ばかりで申し訳ございません。
ptftテフロンチューブはAmazonなどで各サイズ入手可能です。
私の場合はカットする時ははカッターで切っていますが、微妙に切断面が楕円形になるかもしれません。
その様な場合は爪楊枝などを差し込んで成形し直すか、爪で成形すれば修正できると思います。(そこまで変形しないハズです…。)
私の場合は両端を軽くライターで炙って板に押し付けて滑らかにしています。
はじめまして。
昔から、あきさんのブログを拝見させて頂いている者です。
コロナ禍の現在、思うように釣りにも行けず家に居る事が多いなか、今までは市販のヤエンを使っていたのですが自作ヤエンに挑戦しようと思っています。
挑戦といっても何もわからないので道具や構造など失礼ながら、あきさんのヤエンを参考にさせて頂こうと思っているのですが記事にもありますように「ローラー部」はどういったパーツを使っておられるのでしょうか?
オリジナルヤエンを作っておられる方は皆さん創意工夫して時間とお金を使っておられると思いますので教えれない事もたくさんあるかと思いますが、もしよろしければ教えていただければ幸いです。
こんにちわ、ショウさん
ヤエンの自作挑戦するんですね
自作ヤエン作りは簡単そうで奥が深いので頑張って下さいね!
さて、使用しているローラー部ですが、使っているローラー部は「ptft テフロンチューブ 内径1.5mm」です。
ステンレス線が1.5ミリなら内径は2ミリにした方が良いと思います。
ステンレス線の太さにプラス0.5ミリで考えれば良いかと…
ローラーを付ける部分はうすめ液で脱脂しペンチで傷をつけないようにして下さい。
更にフッ素スプレーをステンレス線に掛けてからPTFTパイプを取り付けると良いかと思います。
メータ1,000円程なので安く上がりますよ。
それよりももっと滑らしたいなら工業用の部品も有りますが、ヤエンの進行は重さも必要なので
軽いイコール、ベストって訳でもありません
いろいろ模索して楽しんで下さいw