こんにちは
あきブログ管理人のあきです。
春アオリイカを死にアジの仕掛けを使って誘いだしてヤエン釣りで狙って来ました。
場所は和歌山県中紀。
今回はハプニングがあって仕方なく死にアジ仕掛けでの挑戦となりましたが、釣り方から誘い方、針の付け方まで工夫し、何とか3キロアップ含めて2杯アオリイカを確保する事ができました。
死にアジでの釣り方・ヤエン釣り仕掛け・針の付け方や、冷凍アジの作り方も載せていますのでの参考になれば幸いです。
【潮を考察】死にアジの仕掛けで狙うアオリイカのヤエン釣り
今回釣行したのは中潮の最終日と大潮の初日に掛けて和歌山県中紀にヤエン釣りに行って来ました!
潮周り的にはあまり良いと思わない潮周りでしたが、唯一の良かったところは闇夜だった事と、夜の干潮に向かう干満差(潮汐力)よりも午前中の干満差の方が大きかった点。
イラストの潮で考察すると4:36が一番潮が高い満潮時間となり、真下(地球の裏側)の地点では月が真上に来ている状態…
この状態では時合に突入するとは考えづらく、11:14分の干潮時(地球の中心点で見ると直角の地点)に向かって月が傾いている約2時間前後が時合となると判断し5時頃からヤエン釣りを開始しました。
説明が難しいので国立科学博物館の説明を引用致します。
潮汐
干潮や満潮などの潮のみちひきは、月がひきおこす現象です。潮のみちひきをおこす力を潮汐力(ちょうせきりょく)とよびますが、もともとは月の引力によるものです。
海水は液体で自由に動くことができますから、地球上で月に向いた面の海水は月の引力に引かれて少し持ち上げられ、満潮になります。ところが、ちょうど月の反対にあたる所でも満潮になるのです。これは、月のま下にあたる点と、地球の中心、月のま反対の点にはたらく月の引力を考えることで分かります。月の引力は、ま下の点でいちばん強く、地球の中心では中ぐらいに、反対の点ではいちばん弱くなりますので、地球上で見ると月の反対側でも海水が盛り上がって満潮になります。そして、月と直角な方向では海水が低くなり、干潮になるのです。
このように、潮のみちひきは地球上での場所による月の引力の大きさの違い(これが潮汐力です)によっておこります。また、太陽の潮汐力からも潮のみちひきがおこりますが、これは月の半分ほどの大きさになります。月と太陽の潮汐力がおたがいに助けあう新月や満月のころは、潮のみちひきが大きく大潮となり、おたがいに弱めあう上弦や下弦の半月のころは、みちひきの小さい小潮になります。
今回は前日の夕方の明暗と翌日の干潮までを狙った釣行です。
先ずはアジを買いに例年お世話になっている所でアジを調達しに行きますが、1箇所目は売り切れで買えず2件目でようやくアジを入手できました。
1匹140円の20センチ前後のアジを25匹調達
もちろんアジクーラーには収まる訳もなく、リミプロ45Lのキーパーバッカンで酸素たっぷりで現地まで運びます。
あまりにも大きいアジは投げにくいし敬遠されがちですが、遊泳力はハンパなくグイグイ泳いでくれるので、より広く探れるし、3キロや4キロのアオリイカがヒットしても余裕を持ったやり取りができるので私的には春イカの時期はできる限り大きいアジにこだわって購入するようにしています。
ただ、キャスト時は気を付けないとボーダレスが折れるかもしれないデメリットはありますが、食い逃げされる事が多い人やアタリが遠い方はアジのサイズにも拘って見れば、3キロを獲れる可能性も高まるやもしれませんよ!
春イカを寄せるテクニックなんて私も初心者さんも大して違いはないと思うので…。
アジ全滅!死にアジでのヤエン釣り仕掛けでアオリイカは釣れる?
春イカポイントへ到着しましたが、予想に反してウネリがあり波が高い状態です。
デカアジを5匹ほど使用し昼過ぎから夕マズメまで釣りしてみるがヤエン釣りというよりヒラを狙えるような感じになってきたので早々に切り上げて初日は終了。
ここで大きな誤算が…
いつもならバッカンにアジを入れておくんですが、今回は新調したアジスカリにデカアジ20匹を入れるとどうなるのか実験してみました(ヤバいとは思ってたけど)
無理やり詰め込んで大丈夫、大丈夫、見てない、見てないと自分に言い聞かせて暫し仮眠 zzz…zzz…。
AM4:00起床し寝ぼけながらアジスカリを見に行くと全滅ですw
アジスカリがアジのサイズの割に小さ過ぎた点とウネリで水中で少しゆらゆらしていたのが弱らした原因でしょうね…やったモノは仕方ありません。
この時点で戦意50%は喪失w
でも11:00の干潮まではヤエン釣りしたい
アジを買い足しに行くのも少し重労働だし…。
気持ち切り替えて死にアジの仕掛けでヤエン釣りする事にしました。
死にアジで春イカを攻略!ヤエン釣りの仕掛けや誘い方を図解で解説
死にアジの仕掛けでヤエン釣りって投げて暫くほったらかしって思っている人も多いけど、これまた活きアジと変わらんくらいに忙しい(;^_^A
活きアジの方がある意味ゆっくりできるかもw
誘い方part1
死にアジの仕掛けでされる方は通常2~3本竿だしして順番に投げて、最後の竿を投げたら最初の竿を巻き取ってまた投げる…
これを繰り返すのが死にアジの攻めのヤエン釣り(私は1本竿です)
投げっぱなしだとウツボやタコにやられる可能性が高まるのと、上から沈んでいくアジにアオリイカはすこぶる反応が良いから常に投げてないといけない。
なので色んな方向にアジを投げては5分ほど待ち、また投げ返す…正に修行w
また出来るだけウロコが付いている死にアジを使う事がヒットに繋がりやすい…と思うw
なぜかというと、鱗が付いている方が海中でキラキラ光って目立つからです。
誘い方part2
死にアジでの誘い方第二弾としては、海底に沈んだアジをシャクリ上げる誘い方です。
ただ、ナイロンラインやフロロカーボンラインを使用した仕掛けでシャクリ上げたところでアジは海底を引っ張られるだけで、よほどの角度がつかない限りエギのように跳ね上がったりしません。
1.5号位の磯竿で沈んだアジを跳ね上げるには相応の力と距離が必要です。
なので跳ね上げているつもりでも、引きずるような格好になるので根掛には注意して下さい。
死にアジ仕掛け
一応、初心者さんにも分かるように死にアジでのヤエン釣り仕掛けを図解で簡単に解説しておきますね!
活きアジでも死にアジでも基本、仕掛けを変える事はないのでそのままで使えますよ~
このあたりを揃えて頂ければ、春イカから秋イカと、親イカから子イカまで使えて汎用性も高まるのでおすすめですよ!
死にアジへの針の付け方@根掛りを防ぐオトリフックの付け方とは?
死にアジ仕掛けを使用する際と活きアジを使う際の仕掛けは同じなのは分かって頂けたと思います。
釣行記なのに早く釣った話を書けとお思いでしょうが少しだけお待ちを…w
殆どの釣り人は活きアジも死にアジも同じようにオトリフック(針)に引っ掛けていると思いますが、死にアジの場合はほおっておくとアジはどんどん沈んでいき、根掛りしやすくなります。
特にホンダワラなどの藻ならば尚の事、アジに掛けてる針に藻が刺さって根掛り必至ですよね
ここで私が死にアジを使用する際の針の付け方を解説しておこうと思います。
この針の付け方ならアジに付けた針が藻に刺さり難くて根掛りしにくいのでおすすめです。
本当は動画の方が分かりやすいと思うんですが、撮っていなかったのでイラストで解説します。
針の付け方
- 手順1ゼイゴ部分をすくう感じで針を刺してそのまま抜きます
- 手順2抜いた針をアジに対して直角に深く、針のフトコロ部まで刺します
- 手順3最後に道糸を軽く引っ張って針とラインが直線に付いていれば完了
根掛りの大半はアジに付けてるオトリフック(針)が何らかの障害物に引っ掛かる事によって起こるので、この方法だと仮に引っ掛かってもスグに根掛りが外れると思います。
この付け方は縫い刺しするので針と糸だけなら活きアジでも使えますが、針にヨリ戻しが付いていると活きアジが弱るので使えません…。
また、胸ヒレをカットしておくと更に飛距離も出て効果的です。
死にアジか冷凍アジかどっちが良い?メリットとデメリットから冷凍アジの作り方まで解説
ただの死にアジか冷凍アジかヤエン釣りにはどちらが良いのか?
この章ではヤエン釣り仕掛けで使うのは、スーパーなどで販売している生の死にアジか冷凍した状態のアジか、どちらがアオリイカの釣果が上がるのか私の経験を元に解説していきたいと思います。
あくまでも経験談なので参考程度に捉えて下さい。
死にアジのメリット
死にアジを使うメリットは以下2点です。
- アジの体表が光る
- 比較的投げ直しがきく
アジの体表が光る
スーパーでパック売りしているアジは新鮮さもあり、体表が金色に煌びやかに光ってくれアオリイカに対してのアピール力が冷凍したアジより強い!
投げ直しがきく
冷凍アジも水温25度前後ともなればすぐに解凍されてしまいます。
解凍されると針を刺した部位がグチョグチョになり針が外れやすくなります。
逆に生の状態で保存したアジは筋肉組織が壊れていないので、針を刺した部分がグチョグチョになりにくく、針が外れにくくなるので投げ直しがききます。
死にアジのデメリット
死にアジを使うデメリットは唯一1点あります。
それは冷凍アジに比べて飛距離が出ないという事です。
ただ、活きアジと同等程度かそれ以上は飛ばせるので、そこまでデメリットとも感じませんが…。
冷凍アジのメリット
冷凍アジのメリットは以下2点です。
- 飛距離が出る
- 沈みが早い
飛距離がでる
冷凍する際に塩をまぶしてアジの体の水分を抜くのと、胸ビレを体に沿わして冷凍するため通常の死にアジ仕掛けに比べて飛距離ダントツに出る。
沈みが早い
アジの余分な水分を抜いて塩分濃度が高い状態なので、沈みが早くディープエリアを攻略する際には効率が良い。
冷凍アジのデメリット
冷凍アジを使用するデメリットは以下4点です。
- 作るのが面倒
- 飛ばし過ぎると寄せきれない可能性が出てくる
- 体表が青っぽくなって光沢が無くなり、アオリイカへのアピール力が弱くなる
- 冷凍する事によってアジの筋肉組織が壊れ針外れが起きやすくなる
メリットとデメリットまとめ
あくまでも私の見解ですが、死にアジ仕掛けを使ったヤエン釣りで釣果を少しでも上げるには、冷凍アジよりもスーパーで購入した生のアジを使う方が釣果的にも良いように感じます。
ただ、冷凍アジが全くダメという事はないので、参考程度に捉えて頂ければ幸いです。
冷凍アジの作り方
冷凍アジの作り方の手順をまとめておきます。
- step1アジの体全体に塩を塗る。(特に胸ヒレ部分は体に沿わす感じで塩を多めに)
- step2アジから出た水分を吸わせる為、容器の下にペーパーをひいて冷蔵庫で2~3日寝かす(その際、塩が足りなければ足す)
- step3水分がある程度抜けたら真水で洗い流し冷凍庫で芯まで凍らす
- step4釣り当日まで冷凍しておけば完了
注意点
塩をまぶした状態を長く保ちすぎると水分が抜けきってミイラのようになるので注意して下さい。
目目安としてはアジの目が少しくぼむ位が限界点です。
浸透圧の影響で2~3日経てばいい感じに水分が抜けるので、その時点で塩は流す事を忘れないでくださいね
塩をまぶした状態のままだと凍りにくくもなるので。
死にアジ仕掛けを体験!針の付け方から誘い方までヤエン釣りで実践!
ここから死にアジを使った仕掛けでのアオリイカ釣りの模様をお伝えしていきます。
仕掛けもOK!
針の付け方もOK!
先ずは特大の死にアジを付けて第一投です!
デカいのでボーダレスが折れそうw
ロッドの胴に乗せる感じで出来るだけ遠投します。
「ブン」…
ボチャ~~ン!
着水音がすごいw
遠くに投げた死にアジがゆらゆら沈んでいくのがサイトマスターのレンズを通して良く見えます。
たるんだラインを少し巻取りアタリを待つこと3分…来ませんw
そんなに上手くはいかない
死にアジでの誘い方
着水して底まで沈んでいく間がアオリイカを誘いだす最大の誘いとなります。
これを怠ると死にアジでの釣果が半減以下になるので頻繁に投げ返してアオリイカを誘うようにしましょう!
完全に沈んで誘いきれば5分位の待ちの時間を与えてアオリイカを誘いだしますが、アタらなければ即回収し再度キャスト!
この繰り返しで誘っていき、半径20~30メートルに回遊してくるアオリイカを狙います。
アオリイカの視力は人間に例えると0.6~0.7くらいで海中なら20メートルから30メートル先まで見えていると考えられているそうです
死にアジにアタリがきた!
遂にその時が来ました!
死にアジで数回仕掛けを投げ直し誘いを掛けているとヤツが来ました!
仕掛けが着底し1分ほど放置した時にBBXデスピナのハンドルがゆっくりと逆転し始め、アタリ鈴がポイントに響き渡ります。
これはアタリからして大きそうです。
ホバリングしながら特大の死にアジを抱え、ゆっくりと沖へ移動し始め止まるようすは一切ありません。
アジが大きいので気持ちに余裕はあります。
大きさを確認する為にロッドを握ると「ブン…!!」
メチャ暴力的なアオリイカちゃんですw
推定2キロ後半?
いつまでも走らせておけないので、止めに掛かって寄せ始めます。
ロッドを出来るだけ立てずに体の真横から後ろへサビくようにすると、ロッドの持っている反発力を最大限利用できます。
こうする事によってアオリイカがおとなしくなりやすくなると考えています。
少し嫌がってましたが大人しくなり寄って来るようになりました!
ボーダレスが折れんばかりにひん曲がっていますw
寄せてる最中に時より重量が増す時がありますが、こんな時はロートから海水を吸い込んで体に充填している場合が多いです。
無理に寄せず一時ロッドを止めて待ってやると重さが少し軽くなりました。
海水を吐きだしているんですね
このタイミングとウネリのタイミングをできる限り合わせて寄せてくると、竿10本分くらい沖にアオリイカがぼんやり見えてきました!
エンペラと胴体を見てもわかる巨大な春イカです!!
即、ベールを倒してオリジナルストレートヤエンをセットして発射!
しゅ~~~
しゅぽ!
ラインを張り過ぎない様に注意しながらヤエンを送り込んでいきます…
少し張ったり緩めたりしながら落ち着いて操作し、次に緩めるとラインが緩んだままになりました。
完全にアオリイカへヤエンが到達しています。
穂先を海面まで下げてグ~と張ってポンと緩めるを3回した瞬間、とてつもないファーストランがボーダレスを襲います…!!
この凄まじい走りはブリ!?
いやいや、春イカですw
リールからは締めていたドラグがチチチチチ…と快音を奏でています♪
しばらく耐えていると走りは収まりましたので、この隙にできる限り距離を詰める…。
だいぶ寄った所で最後のあがきを巨大アオリイカはみせます!
ブシュ~ ブシュ~
墨柱が上がります…(こっちもアドレナリン全開w)
ジィー…♪ ジィー♪♪
折れんばかりにひん曲がったボーダレスでなんとか耐え足元まで寄せる事に成功!
高さが2~3メートルありテトラなので隙間にうまく誘導しギャフで無事ランディング!
ブフォ~ ブフォ~
唸っていますw
ロッドを股に挟んでタモの柄を一節ずつ畳んで波止に上げると「デカい!」3キロいったんちゃうん…。
死なないようにスグに春イカの胴体に海水を掛けてやってデジタルスケールで計測すると3,055gでした。
少し大きめだけど防水機能付きが良い方はこちらのデジタルスケールがおすすめです。
3,055g!
やっと出た…。
それも死にアジの仕掛けで3キロw
マメに誘いを掛けたのが功を奏したのでしょうね
満潮から下げ潮3分で来た
上げ下げ3分は本当ですね
さすがドレススカリ、横幅が50センチあるので3キロでもちゃんと折れ曲がらずに入る(2~3キロをいくつか釣っても入りますよ)
ドレススカリに変えてからウツボにやられる事もなくなったのでアオリイカを生かしておきたい方はおすすめです。
再度死にアジ仕掛けで誘っていると…
時合だと思い、スグにヤエンを外して新しい死にアジに付け直してキャスト!
仕掛けがゆらゆら誘いを掛けていると、またまたBBXのハンドルが逆転し始めたではありませんか!
今度は小さくて800か900g位のアオリイカ
寄せてくるとスグにぼんやり見えてきたので少し死にアジを食べさせて難なく釣り上げました。
その後、11時の底まで死にアジ仕掛けで誘いまくりましたが、アタリコズ!
11時で止めようと思っていたのでここでストップフィッシング。
死にアジ仕掛けでヤエン釣り!春イカの誘い方から針の付け方まで解説:まとめ
和歌山県中紀への死にアジ仕掛けのヤエン釣行記はいかがだったでしょうか?
数は残念ながら出ませんでしたが、サイズは良いのが獲れました。
本音は2キロクラスを数杯追加したかったんですが、アタリもなくてなかなかうまくはいきませんね
アジが全滅したのは誤算でしたので次はしっかりと管理し、死にアジ仕掛けではなく活きアジで巨大アオリイカちゃんを誘いだして見たいと思います。
ここ最近ようやく和歌山エリアの水温が上昇し春イカが望める環境になってきましたので皆さんも6月いっぱいは春イカに翻弄されてみても良いのかもしれませんよ♡
その時に使って死んだ活きアジはいくつか持って帰って死にアジにしてみてもいいかもしれません。
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