こんにちは
あきブログ運営者のあきです。
今回は和歌山県へ真夏のアオリイカをヤエン釣りで攻略してきました!
結果から言うと夏イカの釣果は4ハイ
1.5kg 1.3kg 700g 300g
真夏のイカってあまり釣れないとお思いのアングラーも多いかと思いますが、どちらかと言うとポイントさえ間違わなければアオリイカはイージーに釣れてくれます(お盆前まで)
バスフィッシングでこの時期外せないのがシェードですよね?
真夏の海にはシェードはないですが、変わりに潮流と藻がポイントとなるようです。
その証拠に釣れたオスのアオリイカの体内に精莢(せいきょう)がありメスのアオリイカには卵巣があったので産卵している個体が居る事は間違いなさそうです。
今回は釣行記と言うよりも真夏にキロオーバーのアオリイカをヤエン釣りで攻略するポイントを解説していきたいと思います。
流行の夏イカに興味がある方は是非チェックしてみて下さい。
真夏のアオリイカの特徴とは?ヤエン釣りもエギングもアグレッシブなイカに出会える!
真夏にヤエン釣りで狙うアオリイカの一番の醍醐味は何と言っても引きの強さではないでしょうか?
水温25度以上となるとサイズの小さなアオリイカでも想像以上の引きを見せてくれますね
通常の魚となると水温が高くなればなるほど深場に落ちていく傾向がありますが、ことアオリイカに関しては高水温に強く、紀伊半島や四国など黒潮の恩恵を受けるポイントほどその傾向は顕著に表れる様です。
夏イカは2タイプ居る
ヤエン釣りやエギングで狙う夏イカには2タイプ存在すると言われています。
- 果敢にエサを捕食するアオリイカ
- 産卵を意識したアオリイカ
真夏にアオリイカをヤエン釣りやエギングで狙うとなると、この2パターンのアオリイカがターゲットになってきますので今回のヤエン釣行もこれらのアオリイカをターゲットとしてポイント選定をしました。
真夏のヤエン釣りで狙うアオリイカはこんな奴だ!
真夏にアオリイカを手にしたいなら前述した2パターンのアオリイカを狙う事になります。
この2パターン共に効率良く釣果に繋げる為にはポイント選定がカギになるんですが、皆さんの中では「アオリイカの産卵って終わってるんちゃうん」ってお思いの方も多くいらっしゃると思いますが、実際の所はその通りで間違ってはいません。
しかし遅れて産卵しに来る個体が相当数居るのも確かなんですね
産卵に来るアオリイカ
紀伊半島など黒潮の恩恵を色濃く受けるエリアほど産卵期は変則的になるようです。
和歌山県を紀北エリア・中紀エリア・南紀エリアと区切った場合に周年、アオリイカの適水温をキープする南紀エリアにこの変則的な産卵パターンが顕著に表れるようですね
北に行くほど水温差があり真夏にアオリイカを釣る事は難しくなるのかもしれません。
逆にポイントさえ間違わなければ足元に2キロ超えのアオリイカがうようよ泳いでるなんて光景も南紀では珍しくはないんです。
そんなことから今回は白浜エリアのとあるポイントに照準を絞ってヤエンでアオリイカを仕留めてきましたが、オスの個体全部に精莢(せいきょう)があった事が産卵を意識した個体である証明と、狙ったポイントが間違っていなかった事を証明しています。
イカの精莢(せいきょう)とは
精莢(せいきょう)とはオスのアオリイカがメスに渡す精子の入ったカプセルみたいなものを言います。
カプセルといえば丸いものを想像しがちですが、実際は長さ1.5センチ~2センチ位で細さが1~2ミリ程の棒状のものです。
産卵を意識したオスのアオリイカにはこの線状の精莢(せいきょう)が無数体内に格納されています。
なので精莢(せいきょう)が付いたアオリイカの身をそのまま口にすると、精莢から精子が発射され口の中に刺さりまくりメチャクチャ痛いのでしっかりと取り除く必要があります。
捕食に来るアオリイカ
捕食に来るアオリイカもターゲットとして狙うわけですが、この時期少しでもサイズが取りたいのであれば同じ捕食行動をしているアオリイカでも、産卵を意識した個体と捕食しにきたアオリイカをセットに考えた方がサイズアップを狙いやすいです。
どうしても捕食のみをターゲティングしてしまうと秋イカサイズが多くなり、ヤエン釣りの醍醐味に欠けます。
なので捕食と産卵の2つを意識しているアオリイカを狙うようにして下さい。
そうなってくるとおのずと狙うポイントが狭まってきます…。
両方を意識したアオリイカはいったいどんなポイントを狙えば釣れるのかを次の章で解説していきたいと思います。
【ヤエン&エギング】真夏のアオリイカ釣りは夜か昼かどっちがいい?
夏イカ釣りに関して言えばエギングで狙おうが、ヤエン釣りで狙おうが昼でも夜でもどちらでも良いのではないでしょうか?
暑さが少しでも和らぐのは夜ですが、夜釣りならアオリイカが絶対に釣れるとは限りません。
ズバリ、夏は潮を釣れです。
月夜周りなら夜釣りが良い時もありますが、産卵する個体をターゲットにする場合は潮が動きやすい時間帯を攻める方が良いでしょう!
それが日中であれば日中中心に攻略する事をおすすめします。
心情的には夜釣りの方が涼しいので良いでしょうが、釣行日の潮周りで決めるのが一番釣果に結び付くと思います…秋イカサイズを狙うなら好きな時間で良いでしょうがキロオーバー~2キロを狙うなら絶対に潮ですね。
釣れない?真夏のヤエン釣りでアオリイカを攻略するポイントはココ!
真夏に捕食と産卵を意識した大型アオリイカをヤエン釣りやエギングで仕留めるなら、狙うポイントの第一は藻場です。ホンダワラは枯れて飛んでしまっているのでこの時期狙うのはアマモ帯です。
真夏に狙うべきポイントとは?
真夏に産卵と捕食を意識したアオリイカはアマモ場と河川の河口付近が狙い目と言えると思います。
アマモは岩礁帯には生えませんので砂地で光合成のしやすい浅場を狙う事になります。
アマモ場は、主として内湾や入り江の波の静かな平坦な砂泥底に、ガラモ場やアラメ場、カジメ場は岩礁域に形成されます。また、ガラモ場、アラメ場、カジメ場は、水深によって分布が分かれていることがあります。これは波や光量に関係しており、ガラモ場、アラメ場は比較的浅い場所に、カジメ場は比較的深い場所に分布しているようです。
アマモ帯
アマモって見たことありますか?
近年では護岸工事などで失われつつありますが、ニラに似た海藻でホンダワラが切れてもアマモ帯は切れずに残っている事が殆どです。
アマモは水質が良く浅場で潮通しの良い所に群生し、小魚や甲殻類などの住み家となっておりアオリイカに於いても良い食事場であり産卵場所となっています。
河口付近
川の河口ってアオリイカに嫌われているように考えている方も多いのではないでしょうか?
河口付近は塩分濃度は薄くなりますが、小魚のエサとなるプランクトンなどが豊富でアオリイカにとっても格好のえさ場となっており注目すべき点としては他のポイントよりも水温が少し低いことです。
このような河口にアマモが加わるとハニースポットとなり爆釣間違いなしですが、丘から眺めているだけでは分からないので見つけられればスゴい事になるかもしれません。
単なる磯場…こんなポイントはスルーが無難
この時期に狙うべきアオリイカは想像できたと思います。
このようなアオリイカを狙う時にココだけは狙わないでおいた方が無難なポイントがあります。
それは単なる磯場です。
7月~8月の真夏にアオリイカを狙う場合はあえて狙わないようにするのが得策かもしれませんね、エギングなら場所移動も容易ですがヤエン釣りともなればスグにポイント移動もできないし、キロオーバーから2キロ手前までを狙う夏イカ釣りには少々分が悪いポイントです。
真夏は長時間狙うと言うよりの短時間に効率よく釣りたいので産卵と捕食を意識したポイントを選ぶようにして下さいね!
真夏はアジ活かしクーラーが必須@水温管理には気を付けて!
真夏にアオリイカを釣るには活きアジの管理は切っても切れない関係です。
エサ屋さんのアジはサーモスタッドで適水温(18度~20度)で管理されていますので釣り場に着くまでは、アジバケツに入れ過ぎないかぎり弱って死ぬことは少ないと思いますが、通常のアジバケツではエアーレーションのおかげで水温上昇が早いので出来ればクーラーボックスを加工したアジ活かしクーラーで運ぶようにした方が無難です。
どうしても用意できない場合は、凍らしたペットボトルをアジバケツに入れてやる事も方法の一つです。
ただ現地水温と合わす際には一度に海水の全てを入れ替える事はせず、少しずつ入れ替えて急な温度変化が無いようにしてやる事も大切です。
水温25度がアジ元気の分かれ道
水温25度を超えるとアジも急激に弱ってきますのでアジ活かしクーラー内の水温と海水温に差が有る場合は足元で約30秒~1分ほど泳がして水温に慣れさしてからキャストするように心掛けて下さい。
キャストの際も出来るだけ柔らかく労わるように投げるのもコツかもしれません。
また、投げ直すばあいの巻取りも出来るだけゆっくり優しく巻き取って、投げる瞬間までアジを海水から上げないようにしてやる事も弱らせない為には大切かもしれません。
昼釣りなら死にアジもあり
活きアジでしか真夏にアオリイカを釣ることができない訳ではありません。
死にアジでも大いに釣れると思いますが、夜釣りで狙う場合は活きアジに軍配が上がるような気がします。
夜に死にアジでは絶対に釣れないって事はないかもしれませんが、目立ち難いので出来れば活きアジでチャレンジして頂き、活きアジが死んじゃえば死にアジとしてクーラーボックスに残しておいて使う方が良いかもしれませんね。
死にアジの注意点
死にアジを使う場合はできる限り新鮮で銀ピカな死にアジを使うようにしましょう!
冷凍塩アジでも良いですが、冷凍するとどうしても青色掛かったような色になるので、飛距離が必要でないなら生の死にアジをおすすめします。
塩漬けした冷凍アジの利点は飛距離のみです。
私の場合はそれ以外のメリットは考え尽きませんし生の死にアジの方が食いが良いように感じます。
どうしても生の死にアジで飛距離を出したい場合は、胸びれ・背びれ類をカットすれば少しは飛ぶかもしれません。
アオリイカを釣りあげたら真夏は即絞める!スカリは微妙かも…。
皆さんはヤエン釣りでアオリイカが釣れた場合はスカリ派ですか?
それともすぐ絞める派ですか?
私の場合は真夏にヤエン釣りで釣ったアオリイカは即締めます。
理由はスカリに入れていても高水温で死んでしまうからです。特に漁港の内側に付ける場合は外側よりも遥かに水温が高いのですぐに死んでしまう可能性が高くなります。
なので夏イカに関してはスグに解体し内臓と目玉まで取ってクーラーボックスに入れておくようにしています。
捌く場合は先程もお伝えした精莢(せいきょう)が手に付かないように注意しながら捌くようにして下さいね、手に刺さればチクチクして釣りに集中できなくなる恐れがありますからね。
夏イカの絞め方
アオリイカを捌く前に絞める方も多いと思いますが絞める際には胴体側だけ絞めるようにし、顔と足側は絞めないようにしましょう!
顔と足側を絞めてしまうと墨を吐かれる可能性が高くなるのと、カラストンビ周りの筋肉がカラストンビから上手く取れなくなるので胴体側だけ絞めるようにする方が良いと思います。
もう一つの方法はそのまま胴体を切って内臓のみ取り出す方法もありますが、早くやらないと最後の方のアオリイカが苦しみながら死ぬ事となり墨まみれになる可能性もあるので胴体側だけイカ絞めピッグで絞める方が良いのではないかと思います。
夏イカが釣れない?真夏のアオリイカをヤエンで攻略してきたよ【和歌山】|まとめ
いかがだったでしょうか?
真夏のアオリイカをヤエン釣りで釣る攻略法をお伝えしてきました。
真夏はこちらが我慢できなくなる事が殆どでアオリイカ自体は大海原を好き放題泳ぎまくっています。
この時期はヤエン釣りで狙う釣り人も殆んど居ないので狙いどころさえ間違わなければ釣果は安定して出るはずです。
ヤエン釣りは腕の良し悪しよりもポイント選定が一番です。
どんな釣りでも名人ほど釣れるポイントを知っています…。
一連のヤエン動作ができれば皆変わらないと思いますので、暑さ対策だけは万全にして是非1度、出掛けてみてはいかがでしょうか?
真夏のアグレッシブなアオリイカがあなたのロッドをへし曲げてくれる事間違いなしですよ!
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