今回は教えて!ヤエンの釣り方とコツ!アジの付け方~道具まで解説
これからの季節は活きエサを使ったヤエン釣りはエサの調達やポイント選定も難しくなり釣り方以前にヤエン釣り自体が難しい季節になります。
なのでコツを覚えるならアタリも多く楽しめる10月中旬以降がヤエンの釣り方を勉強するには持ってこいの季節となるのではないでしょうか?
特にアオリイカを仕留める為には、ヤエンの釣り方やヤエン投入タイミングなどのコツを把握するのもアオリイカを釣り上げる際には重要となります。
10月中旬以降と言っても紀伊半島なんかであれば年間通して黒潮の影響を色濃く受け、秋と言えども1キロを超える様な個体も多く11月に入りますと早い所では2キロ級も上がり出しヤエン釣りの醍醐味を感じて頂けるのではと感じます。
太平洋側とは逆に日本海側は四季がハッキリしていて冬は水温も下がり釣りになり難いフィールドですが、一部、原発の温排水などの影響で冬季でも釣りが可能な地域も有りますので探してみて下さい。
地域によって多少の差は有りますが太平洋側の大まかなシーズナルパターンはイラストの感じとなります。
ヤエン道具①おすすめなアジバケツはコレ!
アジバケツ(アジ活かしクーラー)
これからヤエン釣りを始めようと思っている方がアジバケツを選ぶ際、軽くて丈夫なEVA素材の入れ物が良いのではないでしょうか?
自作出来るならアジ活かしクーラーも有りですが最初はヤエンの釣り方等、覚える事も沢山有る為、そちらに労力を注ぐよりもEVA素材で作られてるアジバケツを手に入れた方が良いと思います。
大きさを選ぶ基準は海水1リットルに対してアジ1匹を目安にして頂ければOKですが最初に買う場合は大き目をおすすめします。なぜ大き目が良いのかと言いますと活きアジには水深よりも面積が有効だからです。
大きめのアジバケツに海水をたっぷり入れると、とてつもなく重く持てたモノでは有りませんw
海水の量は半分位が関の山かと思いますが海水量を減らすと面積が必要になってきます。
20㎝の水深よりも10㎝の水深で面積が有る方がアジは弱り難くなります。これはアジ同士が擦れ合って体表のヌメリが取れにくくなる為です。
水深より表面積ですので覚えておいて下さいね!
ヤエン釣りをする為に必要な道具類はコチラを読んでみて下さい。
移動中の車の中では海水は多めに入れる方が良いと思いますが地磯や渡船で沖磯に渡る際には時と場を考慮して海水量は調節して下さいね!
先にもお伝えしたように表面積が確保できれば後は強めのエアレーションが有れば30分位は大丈夫と思います。
因みに私事ですが渡船に乗る時には海水は半分から三分の一位にします。
ヤエン道具②アジ輸送ケース
フタ付きが良い
車で運ぶ際は倒れない様に防水性能がある輸送ケースに入れた方が良いです。想像つくと思いますが車内で倒れたら最悪ですよ!
ゴミ袋に入れても良いのですが流れだした海水量が多いと袋の外に大量に出てきますのでアジバケツだけでなく釣行終了時に濡れ物も一緒に入れれるようにケースを用意しておいた方が良いと思います
もしこぼれでもしたら・・・
アジバケツに関しては緑色のアジバケツからフィッシュバッカンまで色々使用してきましたがスタイリッシュでカッコいいのはフィッシュバッカンですねw
アジバケツが揃ったらアジバケツ内の海水の水替えを数十分に1度しないといけないので、水汲みバケツが必要になってきます。
この水汲みバケツはアジバケツの海水を入れ替える他にも使用用途はいろいろあるので必ず買い揃路得て下さい。
水汲みバケツは大きい方より気持ち小さめの18×18が程良いサイズと思います。
これ以上大きいと水汲むのが重くて大変になり小さいと何回も水を汲まないといけなくなります。
このサイズで20分~30分に1回は水汲みバケツ一杯分を足してやりましょう!
余談ですがEVA素材は折り目が付いていて最初のうちは自立性が無く海水を入れたらヘニャってなると良く聞きますが、購入したら40℃~47℃位(私は50℃位熱めを入れます)のお湯を目一杯入れて暫く時間を置くと折り目が無くなって自立します。
ただし片付け時は折り畳めなくなるので濡れ物を入れる入れ物と割り切って下さい。EVA素材は全部そうしてます。
ヤエン道具③エアーポンプのおすすめは?
釣り用エアーポンプ
エアーポンプは単一電池2本で動かすものがスタミナも考えれば良いのではないでしょうか?
あまり安物では送風量が少ないのでアジが死んでしまいますのでちゃんとした物を購入しておきましょう!
良く勘違いされてるのがエアーポンプは酸素を送ってると思われがちですが単に空気を送っているだけです。
以前にも別サイトで記事にしていますが空気中の20%が酸素で窒素が80%程を占めています。
生き物に必要なのは空気ではなく酸素なのでエアーポンプも送風量の高いモノが必要になってきます(海水温が高い時は特に必要なので強弱調整の付いたモノがおすすめです)が1台では酸素供給量を考えると心もとないので出来れば2台有れば安心です。
冬季なんかは20Lの海水に15㎝前後の活きアジ20匹生かすなら毎分/2Lの送風量があるエアーポンプなら2台共弱で十分機能すると思います
ヤエンの釣り方④オトリフックの掛ける場所
オトリフックはココに付ける
活きアジに針を掛ける位置ですがゼンゴと呼ばれる固い部分をすくうように引っ掛けるようにして下さい。ゼンゴとはアジの横部分にある側線部の事でここに針を引っ掛けるとちょっとやそっとでは
外れたりしませんので必ずこの部分に掛けて下さい。
初心者の方はゼンゴに針を掛けるだけでは不安な方もおいでと思いますが千切れたりしないので安心して掛けて下さい。
アジバケツからアジを取り出す際は余り小さなすくい網だとアジを追い掛け回す事になりウロコが剥がれ、せっかく元気の良い活きアジを弱らせる事にもなり兼ねませんので活きアジをすくう際には出来る限り大き目のすくい網の方が静かに掬えるのでおすすめです。
オトリフックを掛けるポイント
- 針を掛ける場合はゼンゴをすくうように掛ける(背骨に到達するくらい深くかけない事)
- 活きアジをすくう際は出来るだけ暴れさせないようにすくうのがポイント
アジはすぐに投げない
針に掛けたアジを直ぐに投げると弱りやすくなるので足元で暫く海水温に慣れさせてからキャスト(投げる)するようにしましょう!
ひと手間掛ける事によりアジがより元気で弱り難くなります。
これは冬季や初夏、海水温とバケツ内の水温差が出やすいEVA素材のアジバケツやフィッシュバッカンを使用してる人は尚更そのようにされた方が良いかと思います。
アジ活かしクーラーを使用されてる方も上記の様に直ぐキャスト(投げる)しないで足元で海水温に慣らす事によってより潜りやすくなり釣果にも影響してくるので覚えておいて損は無いですよ~
小さなひと手間がアタリが少ない時に特に有効となります。
アジが潜るまでサポート
アジをキャスト(投げる)したら潜るまで待つ事が重要です。
潜らす方法は幾つかありますが、一番簡単なのは投入後糸フケを取らずに1分程待ってから糸フケを取る事です(アジ任せではありますが・・・)
少し慣れればキャスト後に風上にロッドを倒して余分な糸フケが出ない様にして少しラインを巻き取りラインを直線状態にしてからベールを返してラインを出してやる方法もあります。
これをラインメンディングと言い、フカセ釣りやエギングなんかではポピュラーで風や上潮に途中のラインが引っ張られるのを防ぐテクニックとなります。
どうしても風や上潮が滑ってる時は途中のラインがたわんでしまいラインに引っ張られてアジが潜れなくなりますのでラインメンディングして任意に潜りやすい状態を釣り人側が作ってやります。
ヤエンの釣り方⑤アタリがあれば…。
アジの状態を知る
さてとアジを無事投げ入れましたので後はほっておいて・・・・ダメダメw
アジを投入したらアジは好き勝手に泳いでいきますので時々、ロッドを持ってアジの状態を確認してやります。確認の際はラインを軽く引っ張ってやる感じで構いません。
問題なければそのまま泳がしても良いですし、少しロッドで持ち上げてやり泳がす位置を手前に持ってきても構いません。
要は今アジがどんな状態かを確認、把握する事が大切です。
- 根詰まりしていないか(根掛り)
- アジが死んでいないか
- アジの位置の把握
2のアジが生きてるかどうかの確認は少しラインを張ってやれば生きていれば穂先をトントン叩きますのでスグに分かるはずですが弱ってる場合は余りトントンしません。
殆ど穂先を叩かないようなら死んでるか、かなり弱ってますのでエサを交換しましょう!
アタリあれば
エサの活きアジにアオリイカが食らいつけばリールの糸がジージー出て行きます(時々糸を引っ張っていかない居食いも有ります)
アオリイカにラインが引き出されてる間は止まるまで待つのがセオリーですが、この時に注意点が一点有ります。
よくありがちなのが竿受けにそのまま置いて眺めてる人。
これはよろしくありませんw
アオリイカが生息してる地形は岩礁帯や藻場ですので竿受けにロッドを置いたままだとこれらの障害物に引っ掛かってしまいます。
ではどうすれば良いのか?
アタリが有れば即、竿受けからロッドを手に取って下さい。
具体的には腕を空に向かって真っすぐ(斜め)に伸ばして竿の長さに腕の長さをプラスしてなるべく水中に入っているラインの量を少なくして根掛りを回避します。
この行動をする事によって後の寄せもラクになり結果的に獲れるアオリイカの数も増えます。
根掛り回避術
- アタリが有ればロッドを直ぐに手に取るべし
- ロッドを立ててラインが少しでも海中から出る様に操作するべしw
アオリイカを寄せてくる
アタリが来てアオリイカの走りが治まったらヤエンが進行しやすい位置まで寄せてきます。
ラインが出ない様にし最初は少しづつテンションを掛けて寄せてきますがまだまだアオリイカはシラフで嫌がると思いますので嫌がればロッドでいなして下さい。
ロッドの長さだけではいなせない場合はラインを放出してアオリイカに好きにさせてやります。この時、あまり引っ張るとアジを放しちゃうので注意して下さいね
そんなやり取りを暫くすれば嫌がる量より寄せる量の方が増えてきます。
こうなれば食べる事に夢中になってきてるので少しくらい強引に引っ張ってもエサのアジを放したりしませんので落ち着いてヤエンが打てる距離まで寄せて来て下さい。
目安はラインと穂先の角度が90度位までくればローラーヤエンなら滑走していきます。ただし余り軽いヤエンの場合は海中に入ってからの進行速度は極端に遅くなりますので注意して下さい。
ヤエンの作り方⑥ヤエンの投入タイミング
ヤエンを撃てる距離までくればヤエン投入です。
最初は一人でヤエン投入まで出来ないと思いますので一緒に行っているパートナーにお願いしヤエン投入して貰ってください。
ヤエン投入しヤエンが海中に入れば直ぐにロッドを立てて余分な糸フケを取ってヤエンをアオリイカまで進行させていきます。
アオリイカを取り込む
ヤエンがアオリイカに掛かれば落ち着いてゆっくりとリールを巻いて寄せてきます。
水温が高い時期のアオリイカはキロクラスでも良く引きますのでびっくりされるかもしれませんが落ち着いてゆっくり足元まで引き寄せて来て取り込んで下さい。
取り込みの際はタモ網派とギャフ派に分かれますが管理人の個人的な見解では最初からギャフをおすすめします。
私の場合、余程、足場が悪くない限りは複数で釣行していても自分で取り込みする様にしています。これをするにはタモ網では網に掛かる海水圧が邪魔で難しいです
5m以上あるタモの柄を片手で操るには無理がありますがギャフならそんな事は有りません。
足元まで寄せてきたアオリイカをスムーズに取り込めると思います。
又、タモ網で取り込みするとヤエンが網目に食い込んだりして外すのも大変です。
網はイカ墨で真っ黒になっておりソコにあるヤエンを外すとなると手も真っ黒けになり時合ならイライラするでしょう
釣り行ってそんなストレス受けなくてもいいんちゃうんと感じるのは私だけ?? 今後のシングル釣行の事も考えて最初からギャフで釣行して下さいw
取り込み時の注意点
初心者やヤエン釣り経験が浅いアングラーの取り込み時に良く見るのが片手にロッドでもう片方の手にはアオリイカが付いてるタモの柄
どうしたらいいか考える暇なくそのまま持ち上げる(アオリイカの重さで折れます)
こんな取り込みしてたらタモの柄がなんぼ有っても足りませんし高価なタモの柄を使用しても一発アウトですw
取り込みの際にはギャフでアオリイカを掛けたら即、持ってるロッドを股に挟んで両手でタモの柄をたたみながらランディングして下さいね!
最初は焦らず「あ~やって・・次はこ~して」と頭で考えながらすれば上手く取り込めると思います。
そうすれば4キロでも人の手を借りず自分で余裕をもって取り込めますからw w
くれぐれも片手にロッド、もう片手にはアオリイカが付いたタモの柄、一瞬考えるがどうすれば良いか分からず・・・力任せにドリャ~ バキッ!!オーノー
こんな事にならない様にシーズン前からイメージトレーニングしておきましょう!
釣り場保全
各漁港などで釣り禁止や釣り時間の制限などおこなわれてるエリアが増えてると聞きます。
勝手に漁具を触ったり係留されてる船に乗ったりしない様にしましょう!
またゴミ問題も全く無くなりません。自分で出したゴミは必ず持って帰る様にしましょう!
今回はこの辺りで失礼します。
お付き合い頂きありがとうございます。
この記事が参考になりましたらシェア頂ければ幸いです。
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