こんにちは、あきブログ監修者のあきです。
まもなく開幕する春イカ…。
春イカを釣りたくてウズウズしているアングラーも多いのではないでしょうか?
春イカと言えばヤエンで2キロ、3キロの釣果が連日聞こえてくるシーズンとなりますが、3キロ近くになればヤエンに掛かった瞬間のファーストランは凄まじいものがありますw
そんな強烈で存在感のある春イカを狙うわけですが、皆さんリールのドラグ設定って万全ですか?
私は春の親イカで3キロ狙いの場合はリールのドラグ調整は事前に自宅で合わせていっています。
アオリイカも3キロクラスになるとファーストランは凄まじく、言葉で伝えるなら「ググゥン~グゥン、グゥン、ググゥン~」これを早口で言った感じ。
初めて経験されるアングラーの殆どはロッドが伸され(ノサレ)そうになりつつ、ドラグが滑りながら竿でアオリイカの動きについて行ってしまう…結果、針掛りが甘くなりバレるんです。
後悔してもあとの祭り。
このファーストランの時こそ、竿(ロッド)でタメて、リールのドラグをフル活用しガッツリと針掛りさせねばいけません。
リールのドラグに出方としては「ジ~~、ジ~~」ではなくて「チチチチ・・・」って出る感じが理想
どうしてもリールのドラグ力が弱かったりするとラインの出始めが急になりがちです。その様なラインの放出では獲れるイカも獲れなくなるので、ドラグ設定は万全にして春イカに挑むようにして下さい。
アオリイカは初心者であろうがベテランであろうが、そこにアジが居れば乗ってきますので、ヤエン釣りの初心者ほど事前準備は怠らずです。
リールのドラグってなに?(リアドラグ・フロントドラグ共通)
リールの「ドラグ」とは、釣り糸(ライン)が強い力で引っ張られたとき、リール内部で抵抗をかけながらラインが切れないように出す機能のことです。
魚が引いた際にラインが少しずつ出るようになり、ラインの負担を軽減できるため大きな魚や急に力強く引っ張る魚を釣り上げる際にも安心して対応できます。
ヤエンでアオリイカを狙う場合、使うリールの種類によってドラグの付いている場所が違ったりしますが、上の画像の様なリールの場合はフロントドラグと言ってスプールにネジの様なノブが付いています。
それとは違ってアオリイカ釣りに良く使われるリアドラグリールは下部分に付いていたりします(上下分かれてるリールもあり)
ドラグが上に付いてようが、下に付いていようがドラグ調整の目的は一つ、「ラインブレイクを防ぐ」事です。
ドラグをしっかり調整する事により、不意の強い引きに見舞われても設定値になればラインが切れる前にラインが出てラインを切られる事なくやり取りするが可能となります。
【ヤエン釣り】リールのドラグ調整
この春からヤエン釣りを始める人やヤエン釣りを始めて、初めての春を迎えるアングラーは釣りに行く前に自宅でドラグ調整をしておいた方が無難です。
冒頭でもお話したように春はアオリイカの産卵時期にあたり、2キロや3キロを超えるようなモンスターアオリイカがエサのアジに食らい付いてきます。
ヤエン初心者やベテラン関係なくです。
そんなアオリイカがヒットした場合、ラインが切れたり、身切れしたりする事を防ぐ為にも自宅で事前にドラグの調整をしてから釣り場に向かうようにしましょう!
ただ、シマノ社のアオリスタBBはメインドラグを締める事によってサブドラグ(アタリ待ち時に使うドラグ)も影響を受けますので、ドラグ調整時には良いあんばいの所を探すか、割り切って使うようにして下さい(メインドラグを締めるとサブドラグも締まる事になりアタリ待ちの際は不便)
変わってダイワ社のアオリマチックBRはフロントドラグとリアドラグが独立して作用するので通常のリールのようにドラグ調整は可能です。
逆にバトルゲームLBQDはクイックドラグが採用されており、アタリ待ちの際にはドラグノブ一回転で一発解放できるメリットはありますが、調整幅が少し狭いので微調整には慣れが必要になりますが慣れれば問題なく瞬時にドラグ調整はおこなえると思います。
又、バトルゲーム LBQDは置き竿でのドラグ開放によって度々ドラグを触らないといけないので、ドラグ設定値が毎回変わり置き竿派のアングラーにはデメリットとなるかもしれません。
逆に手持ちでやるなら問題は無いでしょう。
置き竿でドラグ設定に拘るならコチラのLBリールがおすすめです。
ヤエン釣りでのドラグ調整の基準
ドラグの調整基準は何に合わせればよいのか??
ドラグ調整の一つの指標はライン強度の1/3に調整するのが良いと言われていますが、ラインを余り出せないようなシュチエーションの場合はこの限りではありません。
又、使うラインやノットの方法、強度によっても変わりるので、春のデカイカ狙いならドラグはしっかりと調整しておく事をおすすめします。
ドラグ調整が緩い場合
春イカ狙いではドラグが「チチチ…」と出ないで、ラインが急激に「ジャー」っと出るようなリールの場合はせっかくヤエンに掛けたアオリイカをバラしてしまう恐れがあるので注意が必要です。
知っての通りアオリイカはロートから海水を吸い込んで、吐き出しながら泳いでいます。
なのでヤエンに掛かって抵抗する際も、ほんの一瞬ですが力が弱まる瞬間があるんです(釣り人側は分からないくらい)
人間で言えば息継ぎ
海水を吸い込んで一気に吐き出しながら泳いでいますが、吸って吐くその一瞬、アオリイカは止まる(実際は止まらない)ような形になり、瞬間的にラインテンションが緩んでしまい針ハズレとなります(ヤエンには進行方向の慣性力が働くため)
ですので春の大型アオリイカの場合は片時もラインテンションが緩まない様に同じ力をドラグによって掛け続けなければいけません。
良くあるのが「グン、グン、ググン~、グン、」で竿をのされてバラすパターン。
レバーブレーキリールの場合はレバー強弱で半クラッチ状態が作れるなら問題は有りませんが、無理にレバーで対応するとONかOFFのどちらかになりバラす確率が高まるので出来るだけドラグで対応した方がいいと思います。
ドラグが強すぎる場合
春イカの1キロや2キロ中盤位までならドラグからラインが出なくても、ロッドのしなりのみで耐えられるかもしれませんが、3キロ位になってくるとドラグ調整が出来ていないと竿(ロッド)をのされたりする事もあります。
よく見るのが、引きが強いため耐え切れず竿でついていく行為。
当然ですが、竿とラインが一直線になれば、竿のしなりも活用出来ない状態なのでバレる事に繋がりますね
上の画像のようにヤエンが折角掛かってもスッポ抜けちゃう場合が有ります。
また、ヤエン針の掛かり所が悪ければ魚とは違って身切れも発生しやすくなるので適正値にドラグ調整するようにして下さい。
ドラグ設定値
ドラグの設定値に関しては最初にも書いてますが、ライン強度の1/3位が妥当なドラグ値ではないでしょうか?
私の場合はヤエン釣りにはPEラインを使用していますのでリーダー結束の50%位の強度で初期ドラグ値は調整しています。
例えばリーダーが10ポンドの場合ですと4.536kg
1ポンド=453.59237グラム
覚えやすいように1ポンド当たり450gで覚えればOK
なので10ポンドなら450×10=4500 4.5キロの荷重が掛かれば100%切れると考えましょう!
今回はジギングでもなくアオリイカのヤエン釣りなので太くてもPE1号くらいまででしょうか?
私の場合はPE0.8号なので0.8×20=16ポンド
0.8号のPEラインは16ポンド相当の強さがあると言えます。
因みに16ポンドとは1ポンド450gで計算すると7,200g
7.2キロって事になりますね。
ですのでPEラインをノーネームノットで結束すると上手く結束出来れば直線強力は70%前後ですが、低く見積もって、直線強力を50%で見積もっても3.6キロまでは耐えれる計算になります。
結束強度の1/3位が妥当なドラグ調整値なので3.6kgの33.3%でドラグ調整すると約1.2キロです。
ただ、ロッドのしなりを加えれば1.2キロ前後のドラグ設定値でもそうそうラインが簡単に出る事もありません。
ボーダレス4.6MHのロッドで1.2キロのドラグ調整値ならロッド自体はかなりしなった状態になってから、ようやくドラグが「チチチ・・・」と奏でる感じですね。
リールのドラグ設定方法(ドラグ調整方法)
ドラグチェッカー
これがあれば一番いいw
自分一人でも簡単に計れますし色々な方法で正確に測る事が出来ます。
ペットボトル
水でもドラグ調整は出きます。
水の場合は1リットル=1キロなのでペットボトルを吊り下げればドラグは測れます。
デジタルスケール
デジタルスケールでドラグ設定をする場合はリールからラインを出して結んで引っ張ればおおよそのドラグ調整は可能です。
釣り上げた証しにもデジタルスケールを持っておくと重宝すると思います。
釣り場でのドラグ設定方法
現地ではなかなかドラグチェッカーやデジタルスケールでドラグを調整する事も難しいかもしれませんねw
ま~シイラやキハダを釣りに行くならいざ知らず、ヤエン釣りしてる人で現地でドラグチェッカー使ってる人も見た事ないw
一番手っ取り早いのが手で引っ張ってドラグ調整する方法です。
手で引っ張る
手で引っ張る場合は感覚が頼りになりますので自分の手で覚える以外にありませんw
ラインを掴んで思いっきり引っ張ってラインが出る位に調整すればラインブレイクする前にドラグが効き始めると思います。
こればかりは感覚になってきますので何度かやってみて感覚を掴む以外にありません。
とは言いつつもアオリイカの場合はそこまでシビアなドラグ調整が必要かと言われればそうとも言い切れない部分は有ります。
でもズルズルでは痛い目を見る事は明らかです。
せっかく掛けた3キロオーバーを逃すのは泣いても泣き切れませんよねw
自称3キロやなくて正真正銘の3キロオーバーです。
そんな事にならない様にこの春のアオリイカ釣りには万全の態勢で挑むようにして下さい!
準備が出来てない時に限ってモンスターがヒットしてきますよ!
ドラグ調整も、もちろんですがラインの点検も怠らずして良いシーズンにして下さいね!
ドラグメンテナンス動画
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