こんにちは、あきです。
今回はヤエン釣りに使うPEラインのメンテナンスに使うシリコンスプレーの話題です♪
一般的にヤエン釣りにPEラインが使われだす前から高比重PEラインをヤエン釣りに使用しているあきですが、釣り場でお会いするアングラーさんにメンテナンスはどうしていますか?って良く聞かれますので今回、テーマにした次第です。
以前はフッ素系コーティングの「PEにシュッ」を使用してましたが容量の割に価格も高いので、最近ではシリコンスプレー(ミスト?)のアーマーオールを使用してきました。
アーマーオールもそろそろ無くなり掛けてきたので、今回はクレハ化学さんから販売されているシリコンスプレーにシフトチェンジしましたのでレビューしていきたいと思います。
PEラインにシリコンスプレーを使うメリット
PEラインのメンテナンスには今までは同じシリコン系でもカーショップなどで販売されているアーマーオールを使用してきました。
アーマーオールをPEラインのメンテナンスに使用してきた感じとしては、ヤエンの滑りもなめらかで凄く滑ってくれましたが速乾性が無く少し使いずらかったのでKUREのシリコンスプレーに変更した所、凄く使いやすかった…。
しかも、釣具店で販売している「PEにシュ!」と性能も遜色ない。
シリコンスプレーはPEラインだけでなく、どのようなラインでもメリットがたくさんあるので、ここではシリコンスプレーをPEラインにつけると何が良いのか解説します。
- ヤエンの滑りがバツグン
- 飛距離が伸びる
- ライントラブルが起きにくい
- メンテナンスのタイミング
- PEラインが長く使える(毛羽立ちが防げる)
1.ヤエンの滑りがバツグン
ヤエン釣りにおいて、PEラインにシリコンスプレーを使うと、ヤエンの滑りが飛躍的に向上し、よりスムーズなアオリイカのキャッチが可能になります。いくつかの利点について解説します。
PEラインの表面保護と滑りやすさ
PEラインは繊維が編み込まれた構造のため、使用をするほど表面が毛羽立ち摩擦が増加しますが、シリコンスプレーでメンテナンスする事により、摩擦を極力抑え、ヤエンがスムーズにアオリイカまで到達しやすくなります。
遠距離ヤエン操作の精度向上
特に遠距離でヤエンを投入する際にラインの滑りが悪いとヤエンが途中で止まってしまいアオリイカまで到達しないことがありますが、PEラインをメンテナンスしておけば、ヤエンを効率よく操作でき、釣りの精度と成功率が向上します。
ヤエンの滑りが抜群になる:まとめ
実際にヤエンを滑らせると雲泥の差でシリコンスプレー(アーマーオールも)でメンテナンスするのとしないのとではヤエンの滑りが全く違いますw
ほんとにツルル~~ってゆうか、シューーって感んじで滑っていくので、足場の低い磯でのヤエン釣りにもバツグンの効果を発揮するんじゃないかと思います。
これはヤエンラインだけに留まらず全てのラインにシリコンスプレーは有用と思います。
又、粘度が高い海水でラインメンディングする際も水切れが良くなり、サッっと水が切れてくれライン操作しやすく、アジが良く潜ってアタリの数が増えるかもしれません。
飛距離が伸びる
釣り糸の中で最も飛距離が出るのはPEラインです。その次がナイロンラインで、最後にフロロカーボンラインが来ます。以下に飛距離が出る順番と理由について詳しく解説します。
飛距離が出る順番
- PEライン
- ナイロンライン
- フロロカーボンライン
種類 | 重さ(100mあたり) | 特性 |
PEライン | 約2~3g | 軽量で飛距離が出るがたわみやすい |
ナイロンライン | 約8~10g | 適度な伸縮性で水と比重が近い |
フロロカーボン ライン |
約14~16g | 重めで沈みやすい |
PEライン(最も飛距離が出る)
PEラインは極細かつ軽量であり、引っ張り強度も非常に高いため、他のラインより細い号数を使えるのが特徴です。そのため、遠投やルアーを使う釣りなど、特に飛距離が求められる勝負で多く利用されます。ただし、ナイロンライン・フロロカーボンラインと比べても摩擦には極端に弱いので、ショックリーダーを接続するのが通例の使用方法です。
また、PEラインはラインを張ると感度は抜群ですが、たわんでいると感度は期待できません。なのでヤエン釣りで使用する場合は、その特性を十分理解して使用する必要があります。
ナイロンライン
ナイロンはPEラインに比べるとやや太くなりますが、適度な伸縮性があるため、キャスト時の扱いやすさで優れています。また、ナイロンラインは繊維1本1本の集合体なので強度もフロロより高いと言われています。 ただ、PEラインほど軽量ではないため、飛距離ではPEラインに劣ります。
フロロカーボンライン(最も飛距離が出にくい)
フロロ カーボンラインは他のラインに比べて比重が重く、沈みやすいため、空中での抵抗が増し飛距離が出にくい傾向があります。また、硬めで直線的であるため、ショックリーダーとして最適です。
ただし、同じ号数の場合はナイロンラインより強度も弱い傾向がある為、釣り方に応じたチョイスが必要です。
飛距離が伸びる:まとめ
飛距離を最優先する場合はPEラインが最適です。 ただし、釣りの環境や釣り方に応じて、ラインの特性(視認性や水中での挙動など)も考慮する必要があります。特徴を理解して、状況に応じた選択を心がけると釣果の向上につながります。
ライントラブルが起きにくい
PEラインは繊維を編み込んで作られているため、使い込んでいくと表面が摩耗して毛羽立ちが多発します。
シリコンスプレーでラインをコーティングすることで、表面が滑らかになり、ガイドやスプールの摩擦が減りライントラブルが起きにくくなります。
また、一般的にPEラインはナイロンラインやフロロカーボンラインと比べてヨレは起こりにくいですが、使用方法を誤るとヨレが生じやすくなります(リアドラグリールでの空回し)
シリコンスプレーを使うことで滑りやすく、ヨリが掛かりにくくなり、キャスト後のライントラブルが減少し快適に釣りを楽しむことが可能です。
メンテナンスのタイミング
人間の髪の毛もPEラインである化繊も1度損傷すると根本的に修復する事が不可能となりますので、シリコンスプレーを使ってPEラインをメンテナンスする際はラインの毛羽立ちが目視確認出来てからでは遅いです。
PEラインは細かな繊維の集合体を編んでるんで毛羽立ちイコール切れて来てるのと同じなんです。(それを見越して少し太めのPEラインを選ぶ人も居る)
ですからPEラインが毛羽立つ前にシリコンスプレーでメンテナンスするイメージをもって下さいね。
毛羽立ってからシリコンスプレーでメンテナンス⇒×
毛羽立つ前からシリコンスプレーでメンテナンス⇒〇
この順番を多くの人が間違いやすいですw
PEラインが長く使える
PEラインが傷んでからでは無くて、そもそも傷まさないようにする為のメンテナンスがシリコンスプレーを使う理由です。なので何度も言いますがシリコンスプレーでメンテナンスするのはPEラインが新しいうちからおこなう事が望ましいです。
PEラインに使用するシリコンスプレーの選び方
シリコンスプレーは2種類ありますが、溶剤を間違える人が一定数居てるので気を付けて下さいね!
溶剤タイプを間違って吹きかけてしまうとメンテナンスしてるどころか、一投ごとにプツプツ切れてPEラインを購入し直さないといけなくなるかもしれません(ほぼ100%)
大別してシリコンスプレーには溶剤が使われているタイプと溶剤が使われていないシリコンスプレーがあります。
無溶剤タイプ
無溶剤タイプはシリコンスプレーに中でも万能タイプと言われているタイプで石油系溶剤を含みませんのであらゆるところに使用できます。
PEラインのメンテナンスにも使えますがロッドガイドやロッド自体にもワックス代わりとしても使えます。
ただ、あくまでもシリコンコーティングによる撥水がメインなので、本来期待すべきワックス効果(輝き)は期待できないため、輝きが欲しい場合はワックスを使用するようにしましょう!
私は自動車用のワックスを使用しておりツルツル ピカピカです。
こちらのワックスはシュアラスターの上級クラスでもっとも艶が出て強固に塗装を守るカルナバロウをふんだんに使用し、贅を極めた究極のワックスです。
ノーコンパウンドなのでロッドに塗装されてるクリアを剥がす事も無く安心して使用できます。
カラー対応はつや消し色以外の全色対応
一つ買えばロッドも車もピカピカになるのでおすすめです。
石油系溶剤タイプ
溶剤タイプのシリコンスプレーは浸透力や耐久性に長けていますが、PEラインのメンテナンスに使用するとPEラインの高切れが頻繁に起こります。ナイロンラインやフロロラインも同様で繊維を傷つけますのでラインメンテナンスには使用しないようにしてください。
最悪の場合は手で軽くPEラインを引っ張るだけでプツプツ切れてしまいます。
又、シリコンスプレーは無溶剤、溶剤入りに関わらずツルツルに滑りるので、床などには付かないようにきをつけましょう。
シリコンスプレー2種を実際にPEラインに使用し比較
今回試したのは以前からPEラインメンテナンスに使用していたアーマーオールとクレハ化学のシリコンスプレー無溶剤タイプ
比較した点
- 滑り具合
- つけやすさ
- 値段
この3点で比較してみました。
あくまでもPEラインのメンテナンスに使って比較し、個人的な主観も入っていますので参考程度にして頂ければ幸いです。
シリコンスプレー塗布後の滑り具合
滑り具合はぶっちゃけ同じ感じw
体感的には分からないレベルかもしれません。
どちらでも好きな方を選ばれれば良いかと思います。
シリコンスプレーのつけやすさは?
つけやすさはアーマーオールはミストタイプでヘッドを押すとスプレー式に出てくる感じでクレハ化学のシリコンスプレーは速乾力がありスプレータイプでノズルも付いててつけやすい。
使いやすさに関してはクレハ化学のシリコンスプレーに軍配です。
アーマーオールとシリコンスプレー価格
この記事を書いている時点ではアーマーオールが789円でクレハ化学のシリコンスプレーが359円
アーマーオール:300ml 789円
クレハ化学:420ml 359円
その差430円
アーマーオール1本でクレハ化学のシリコンスプレーが2本買える計算
値段で見ればクレハ化学のシリコンスプレーの方がコスパ最強ですね
実際にメンテナンスに使ってみてどれぐらい持つのかを次の章で綴りたいと思います。
シリコンスプレーをPEラインに使用し耐久性をテスト
シリコンスプレーの耐久性
PEラインのメンテナンスとして使う場合は無溶剤タイプ(水性)になるので、どうしても耐久性は期待出来ません。どちらかとゆうと釣りに行く前や釣りから帰ってきてから毎回、シリコンスプレーでメンテナンスする方が良いかと思います。
これも私の主観になりますが両方使ってみて感じた事はクレハ化学のシリコンスプレーの方がつけやすいけど取れやすいイメージです。
アーマーオールはつけにくいけど取れにくい感じ…。
ま~微妙な差ですけどw
アーマーオールは、毎回、釣行後にをつけてるとPEラインの奥まで浸透していく感じで凄くなめらかになる…
重ね塗りで効果を持続できる感じです。
数回連続して付ければ暫くつけないで良い感じかも。
逆にkureシリコンスプレーはそんなに持たない感じです。
でもクレハ化学のシリコンスプレーは2倍使えるので、コストパフォーマンスに優れいると思います。
PEラインをシリコンスプレーでメンテナンスする時は潮抜きしてからしよう
エギングでやショアジギングなどでは当たり前の様に使われているPEラインですが、皆さんんは使った後は塩抜きってしていますか?PEラインは吸水性が無いので塩抜きは必要無いって人も居れば、PEラインの編み込み部分に入り込んだ海水が乾く事により結晶となってPEラインを傷めるって意見も有ります。
私は後者の方を懸念し必ず塩抜きしています。
フロロカーボンラインなんて買った時は透明でも一度釣りに行って帰ってくれば白くなってますよね?
あれは海水によって濡れたガイドが乾く事によって塩分が結晶となり、ガイドを行き来きするラインにキズが入るからだそうです。
なのでPEライン自体に吸水性が無くても、編み込まれてる隙間やライン表面に付着した塩分が乾燥して結晶化する事によりラインを傷める事になると考えています。
以前、塩抜きせずにそのまま使うと直ぐにPEライン表面が毛羽立って来たのを覚えています。
これは海水の中の塩分が結晶となりPEラインを傷めているほか有りません。
なので釣り終了後にリールを洗うのはもちろんなのですが、釣りから帰ってきたら塩抜きするのはPEラインを傷めない為の必須の作業と考えています。
塩抜きの時間は以前、2~3時間ほど塩抜きした後にリーダーを結び直そうとPEラインを咥えた際、かなりしょっぱかった経験から一晩浸けておくようにしています。
塩抜きする際は水を使うようにして下さい。お湯はグリスが溶けだすんでダメです。
水でも5時間~7時間程にしておけば問題は出ないと思いますが万が一、グリスが溶けだしたりした場合は古いグリスを拭き取ってから新しいドラググリスをつけてやりましょう!
ここ最近は使った分のラインだけホビンに巻き取ってリールは横に置いておいて、そのホビンのみ水に浸けるようにしていますw
一見、手間のようですが、使った分だけ手でホビンに巻き取るだけなので3分も掛からないのでおすすめです。
どちらにしても一度完全に塩抜きし、素の状態にしてから無溶剤タイプのシリコンスプレーでメンテナンスするようにした方がPEライン特有の毛羽立ちはかなり抑えられるので良いように思います。
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