2025年の春イカシーズン真っ只中、約1ヶ月ぶりに和歌山県中紀エリアへ釣友のHさんと共にヤエン釣りに行ってきました。
1日目は若潮、15:00から18:30頃まで約3時間半、2日目は中潮で12:00から18:30頃までヤエン釣り。
今回も2日間にわたる釣行で、合計4杯のアオリイカを釣り上げることができました。
中にはこれぞ春イカといえるサイズの大型アオリイカも登場し、まさに満足できる釣果となりました。
この記事では、和歌山中紀のポイント状況や、アオリイカとのやり取りの様子を詳しくご紹介します。
春イカ狙っているけどなかなか釣果に結びついていないなら、ぜひ参考にしてみてください。
和歌山春イカ釣行1日目:幸先良いスタート!中紀のポテンシャルを実感
和歌山中紀のテトラ帯で春イカ狙い。
釣行初日は、前回と同じポイントである、和歌山県中紀エリアの藻場をメインに攻めました。
自宅を出発したのが午前9:00ごろ…。
途中、アジを調達し一路、アオリイカがいるポイントへ向かいます。
ポイントに着くまでにHさんと合流し、当日の晩飯やらなんやかんやを買いだして、釣り座で竿を構えたのが、15:00ごろだったでしょうか??
すでに数組のエギンガーの姿が…。
当日の潮は若潮で、満潮からの下げ潮を狙います。
風は西風が穏やかに吹いている程度で、向かい風ではあるが絶好の釣り日和となりました。
今回のヤエン釣りで使用したタックルは
- シマノ ボーダレス4.6MH改
- 23BBX ラリッサC3000レバーブレーキ付きスピニングリール
- 道糸ナイロン3号
- ヤエンストッパー
- セーフティースナップNTパワー#8
- 管付きチヌ針4号
というセッティング。
活きアジは、紀北エリアで調達したアジを約14匹準備しました。
開始直後から連発!とはいかずアジと藻との闘いです。
下げ潮を狙っているので、油断すると投げるたびに藻に引っ掛かってアジの消耗が激しい状況。
本命は、明日の昼の上げ潮狙いなので、ここでアジを消費し過ぎる訳にはいきません。

釣り開始から1時間か2時間ほど経過し、ようやく最初のアタリ!
沖に投入していた活きアジの動きが止まって、BBXラリッサのハンドルがゆっくりと逆転し始めました。
ゆっくりラインテンションを掛けて寄せます。
数メートル沖に薄っすらアオリイカの姿を確認してからヤエンを投入。

今回も軽量タイプの自作三支点式の跳ね上げヤエンを使用しました。
ラインを張っては緩めながら慎重にヤエンを送り込み、イカにヤエンが到達した事を確認しヤエンを跳ね上げてフッキングに成功!
上がってきたのは800gほどのアオリイカでした。春イカとしてはまずまずのサイズに一安心。
とりえず底が2重になったドレススカリへ入っておいて頂きます。これならウツボがきてもそうそうやられる事もないので安心して釣りに集中できます。
Hさんにもアオリイカのアタリ!!
このあたりが時合いなのか、釣友のHさんにもアタリです。
手慣れた手つきでダイワの愛竿を操り、ヤエンでアオリイカを掛けたところまでは良いのですが、ギャフ掛け手前で身切れして惜しくもバラシ!
その後、私のボーダレスに下げ3分のタイミングで再びアタリが!
今度のアタリは先ほどよりも力強く、期待が高まります。
ゆっくりとアジを引っ張っていくイカに、期待がが隠せません。ゆっくりとテンションを掛けると「グィーン」とイヤイヤします。
2キロはない感じ。
途中の藻に絡まないように、ロッドの反発が急に入らないように、角度に気を付けながら慎重にロッドを操作します。
抵抗せずに寄ってきて沖合に薄っすらアオリイカの姿を確認しヤエンを投入!!
今度も自作のヤエンををチョイスしました。
無事にフッキングが決まり、上がってきたのはなんと1.5kgを超えるクラスの良型アオリイカ!
完璧に針掛りしているので強引にギャフでランディング。
すぐに上げると墨だらけになるので、いったん海水を吸わせて墨と一緒に吐き出させて、胴体が細くなってから抜き上げる。それでも少し海水を残していたのか、Hさんめがけて「ブシュ~~」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ~」
幸いにも墨はなく、吐き出したのは海水のみだったので二人で安堵のため息が漏れましたw
15:00~19:00(18:30?)ごろだけで2杯のアオリイカを釣り上げ、和歌山中紀の春イカのポテンシャルを肌で感じることができた1日目となりました。この日はその後の酒盛りに備えて明るいうちに納竿としました。
Hさんとヤエン釣り談義で夜が更ける
さて、1日目の釣り終了後は、今回の釣行に同行してくれたHさんと楽しい酒盛りタイムの始まりです。昼間の釣りの疲れも癒える、至福のひととき。
私が用意したのは、ポイント近くのスーパーで調達した新鮮なイサキのお刺身に、定番のカツ丼、そして小腹が空いた時につまめる一口ソースカツや、イカフライのお菓子など。
一方のHさんは、カツオのたたき風カルパッチョ、さらにボリューム満点のお弁当やサラダ!
また、おつくりの後には、なんと焼肉ホルモンまで手際よく作ってくれました!
豪華なアテがクーラーボックス上に並び、早速ビールで乾杯!
プシュッと開く音と、喉を通り過ぎるビールの爽快感がたまりません。
メインディッシュのホルモンをジュージューと焼き始めると、香ばしい匂いが辺りに充満し、食欲をそそります。
匂いにつられてノラまでニャニャと寄ってきて、私、Hさん、ノラとの晩餐会です。
熱々のホルモンを頬張りながら、互いの釣果や今日のアタリの出方、ヤエンの投入タイミングについて熱く語り合いました。
「あの時、もっと早くヤエンを送っていれば…」「あのサイズのアオリイカは、やっぱりアジの泳がせ方が重要だよね」なんて、尽きることのないイカ談義に花が咲きます。
気がつけば、焼酎もどんどん進み、二人してすっかり「べろべろ」の状態に(笑)。
用意したたくさんのおつまみを完食する間もなく、ビールや焼酎を飲みまくり、最終的には寝袋にくるまって朝まで爆睡してしまいました。
最高の仲間と最高の酒、そしてヤエン釣りの話題。明日への期待に胸を膨らませながら眠りについた、そんな楽しい夜でした。
和歌山春イカ釣行2日目:中紀のモンスターアオリイカ降臨!
2日目は、前日の釣果に気を良くし、さらなるサイズアップを目指して同じポイントに入る予定でしたが、先客に先をこされて少し離れたポイントへ移動しました。
前日と違い、今日は潮が動きやすい中潮です。
ポイント移動で大型狙い!
私の場合、産卵期のアオリイカ狙いは潮を狙うヤエン釣り、もちろん明暗(まずめ)も大事なファクターではあるのですが、最重要は潮。
ピーカンでも、潮さえあれば真昼間にビッグワンが乗ってきます。
そんな期待を抱きながら、本日は中潮1日目という事で、朝10時頃の底から、16時過ぎ潮止まりの上げ潮を狙いに行きます。特に、上げ潮7分前後を中心に狙います。
上げ3分~7分の間は漁師の中でももっともよい時間とされている事が多く、「時合い(じあい)」とも呼ばれています。このポイントでは干潮寄りよりも満潮よりの方が藻長と水深の兼ね合いから良いと判断し、大型のアオリイカがアタるなら7分と予想。
使用するタックルは前日と同じですが、ヤエンは数種類用意し、状況に合わせて使い分ける戦略です。活きアジは前日に予想外に消耗したので残り7匹程です。
まともにやれば足りなくなりますが、アジも高騰しているので昔のように気軽に買えないw
なのでアジが弱らないように回収時もゆっくり丁寧に扱い、夕方までなんとかもたす作戦。
ドラマは突然に!2.6kgのモンスター現る
午前中は時折アジが走るものの、なかなか本アタリには繋がりません。焦らず、じっくりとチャンスを待ちます。そして午後2時過ぎ頃、その時は突然訪れました。
それまでゆっくりと泳いでいた活きアジが、突然何かにおびえるような挙動を見せたんです!
釣友のHさんが「きたんちゃいます?」っと…。
愛竿のボーダレス4.6MHを手に取ると、アジが藻に絡んでいました。
アジを藻から引き出して泳がすこそ数秒…
今まで経験したことのないような勢いでラインが引き出され、ラリッサのハンドルが逆転し始めました!!
リアクションバイトです!!
「これはデカいかも!!」直感的にそう感じました。
違和感を与えないようにゆっくりと寄せ始めます。

Hさんが「大きさどうですか?」と…。

私が2キロはありそうと…。

うぉ~~~
これは今回の和歌山中紀での釣行で一番大きそうなので、何とか獲りたい~~~♪♪
藻長があるので、ラインが藻に絡まない様にしながらロッドを右、左にしながらリールを左手で覆いながら利き手である右腕で慎重に寄せてきます。
もちろん、違和感を与えないよう、アオリイカに対して真っすぐ力が加わるように、なるべくラインは水面スレスレにします。
慎重に、しかし大胆にラインを操り、寄せてくると巨大なエンペラをヒラ付かせながら水面直下に浮いてきたアオリイカが目視で来たところで、自作三支点ローラーヤエンを投入!!
ゆっくりとヤエンをアオリイカの方へ送っていくと、竿に伝わる重みがさらに増します。
届いたかな?
少しラインを送り込むと、すぐに穂先がおじぎするのでまだヤエンが届いてないようです。
はやる気持ちを抑えて、ヤエンを確実にアオリイカの下側から届けるように専念します。
再度、ラインを緩めると、今度はラインが引っ張られません。
もう一度、緩めてみる
大丈夫、ヤエンの重みが完全に消えています。
針側が跳ね上がり、支点から後ろ部分が下がる距離分以上はラインを引っ張らないので、ヤエンが完全に届いています。
一気に強引に寄せると、今度は強烈なジェット噴射がボーダレスを襲います!!
竿が大きく弧を描き、腕にずっしりとアオリイカの重みが伝わってきます。
ラインブレイクや身切れを警戒しながら、ドラグを駆使してじっくりとやり取りを開始。イカのジェット噴射に合わせてラインが滑るようにドラグ調整し、また巻き取るという動作を繰り返します。
長い格闘の末、足をくねくねしてついに水面に姿を現したのは、想像をはるかに超える大きなアオリイカでした。
上がってきたアオリイカをみると、針はお股の根元に完璧に掛かっています!
Hさんがフォローしましょうかと言ってくれたんですが、この大型アオリイカを自分でランディングしたかったのでギャフ掛けは自分でおこないました。
ロッドを操作し、アオリイカを横に向けて、アオリイカの下側へカツイチギャフを忍ばして一気にフィニッシュ!
ガツン!!
無事にランディング成功!
その姿はまさにモンスター。
計測してみると、なんと2.6kgという大物アオリイカでした!
手にした時のずっしりとした重みと、その迫力に感動で震えが止まりませんでした。
何回釣っても大きなアオリイカは迫力があるなぁ~。。
こんなのが大海原をゆうゆうと泳いでると思うとつくづくすごいなぁ~と思うあきでした。
その後、夕マヅメには追加で1kgクラスのアオリイカも釣り上げ、合計4ハイで2日間の釣行を最高の形で締めくくることができました。
まとめ:和歌山中紀の春イカ狙いのヤエン釣りには夢がある!
今回の和歌山中紀での2日間にわたるヤエン釣行は、まさに記憶に残る素晴らしいものとなりました。合計4杯のアオリイカ、特に2.6kgという大型アオリイカとの出会いは、ヤエン釣りの魅力と奥深さを改めて感じさせてくれました。
今回の釣行で感じた和歌山中紀の春イカヤエンのポイントは以下の通りです。
- 活きアジの鮮度とサイズ:イカのサイズに合わせてアジのサイズを選ぶこと。できるだけ大きな活きアジはアオリイカを強く引き寄せます。
- 潮>明暗:春のアオリイカ狙いは一に潮、二番目に明暗と考えています。これは干満差やアオリイカの行動に紐づいていると考察しています。もちろん夜が絶対にダメだと言っているのではなく傾向として捉えて頂けると、釣果に結びつけやすいと思います。
- ヤエンの選択と送り込み方:アオリイカのサイズやアジの抱き方によって、ヤエンの種類(軽量、重量など)を使い分けることが重要です。軽量ヤエンが全盛の今、あえて少し重めのヤエンが到達の判断がしやすい場合もあります。
- ポイント選定:表面上の情報はネットに転がっていますが、自分なりの仮説をもとに失敗を恐れずヤエン釣りを楽しんでください。たとえ釣れなくてもそれは失敗ではありません。
和歌山中紀エリアは、春イカ狙いのヤエン釣りにおいて非常にポテンシャルの高い場所だと改めて実感しました。
これから春イカシーズンの終盤戦に入ります。
アオリイカの自己記録更新を狙うヤエン釣り師の皆さんには、ぜひ和歌山中紀へ足を運んでみることをおすすめします。
皆さんも、ヤエン釣りで素晴らしいアオリイカとの出会いを体験してくださいね!
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